アメリカの
トランプ前大統領は8
日、
声明を
発表し、
南部フロリダ
州に
ある自宅の「マー・アー・ラゴ」にFBIの
捜査員が
捜索に
入ったと
明らかにし、「
私の
美しい家が
大勢の
捜査員によって
包囲され、
捜索され、
占拠されている。
アメリカの
大統領にかつて
このようなことが
起きたことはない。
彼らは
私の
金庫までこじあけた」と
批判しました。
そして「これは検察権の乱用で、司法制度を武器にしたものだ。何としても2024年の大統領選挙に私を立候補させたくない過激な左派による攻撃だ」としています。
捜索について現時点では当局の正式な発表はなく、容疑についても明らかになっていませんが、有力紙ニューヨーク・タイムズなどは関係者の話として、トランプ氏がホワイトハウスから持ち出したとされる機密文書に関する捜査とみられると報じています。
アメリカでは、大統領は退任時にすべての公文書を国立公文書館に移して保存しておかなければならないことが法律で定められています。
しかし、トランプ氏は去年の退任に合わせて機密文書を含む資料を持ち出したとされ、国立公文書館はことしに入って15箱分の資料をトランプ氏のフロリダ州の自宅から運び出すとともに司法省と連絡をとりあっていると公表していました。
自宅前には支持者が集まる
トランプ氏がフロリダ州の自宅にFBIの捜索が入ったと明らかにしたことを受けて、自宅前には8日夜、警察の車両が警戒に当たる中、トランプ氏の支持者が集まり、トランプ氏の名前が書かれた旗や看板を掲げて支持を表明していました。