最初さいしょに異変いへんに気付きづいたのは6月末げつまつで、発熱はつねつや頭痛ずつうなどインフルエンザのような症状しょうじょうがでて、はじめは新型しんがたコロナウイルスへの感染かんせんを疑うたがったということです。

コロナの検査けんさを受うけましたが、結果けっかは陰性いんせいでした。

3～4日にちがたつと熱ねつは下さがりましたが、今度こんどは手てや腕うでに赤あかい発疹はっしんが現あらわれ始はじめました。

「もしかすると」と思おもって検査けんさを受うけると、サル痘への感染かんせんが確認かくにんされました。

この水みずぶくれが2～3日にちで脚あしや背中せなか、胸むねなど体からだ全体ぜんたいと口くちの中なかなどの粘膜ねんまくにも広ひろがり、全部ぜんぶで30か所かしょほどできたということです。

「最初さいしょはヒリヒリするような、かゆいような感かんじでした。でも時間じかんがたつにつれ、常つねに痛いたくなり、おさまらなくなったんです。鎮痛ちんつう剤ざいを使つかっても無理むりでした。この時ときの水みずぶくれは、私わたしが人生じんせいで経験けいけんした中なかでいちばんひどい痛いたみでした。あまりに痛いたくて眠ねむれず、横よこになっても起おきていても具合ぐあいが悪わるいんです。唯一ゆいいつ、痛いたみに効果こうかがあったのは、1日にちに何なん回かいも温あたたかいお風呂ふろに入はいることでした」

プランクさんが「人生じんせいでいちばんひどい」と表現ひょうげんした痛いたみは、1週間しゅうかんほど続つづいたということです。

これは、アメリカの製薬せいやく会社かいしゃが天然痘てんねんとうの治療ちりょう薬やくとして開発かいはつした飲のみ薬やくで、アメリカでは医師いしの要請ようせいに基もとづいて投与とうよできる「拡大かくだい使用しよう」が認みとめられているほか、ヨーロッパでもサル痘の抗こうウイルス薬やくとして使用しようが認みとめられています。

すると、この薬くすりを飲のみ始はじめてから2日にちほどで痛いたみがひきはじめました。

水みずぶくれもおさまり、最終さいしゅう的てきに、かさぶたになって治なおりました。

水みずぶくれができた手首てくびは、今いまでは虫むしに刺さされたような痕あとがうっすらと確認かくにんできるくらいで、言いわれないとわからない程度ていどになっています。

その間そのかん、プランクさんは医師いしの指導しどうに従にしたがって、誰だれとも接触せっしょくしないように部屋へやの中なかで過すごしました。

感染かんせんの原因げんいんについて思い当おもいあたることを尋たずねると、6月つき下旬げじゅん、ニューヨーク市内しないで開ひらかれていたイベントへの参加さんかをあげ、確信かくしんは持もてないものの、時とき系列けいれつで考かんがえると、このときに多おおくの人ひとと接触せっしょくしたことや性的せいてき接触せっしょくがあったことが原因げんいんの可能かのう性せいがあると話はなしていました。

これについてプランクさんは「自分じぶんは性的せいてきマイノリティーの一いち人にんです」と明あかしたうえで、次つぎのように話はなしていました。

「世の中よのなかの人々ひとびとがパニックにならないためにも、どういう行動こうどうが感染かんせんリスクが高たかいのか、正ただしい情報じょうほうを得えることが重要じゅうようだと思おもいます。そして、ワクチンや症状しょうじょう、それに治療ちりょう法ほうについて、最新さいしんの情報じょうほうを信頼しんらいできるところから得えることも重要じゅうようだと思おもいます」

プランクさんはサル痘についての正ただしい知識ちしきを身みにつけることが、何なによりも大切たいせつだと、何なん度ども強調きょうちょうしていました。