北九州旦過市場でまた火災 4月に42店舗焼ける火事 - Easy News

10日にち夜よるに北九州きたきゅうしゅう市しで、「市民しみんの台所だいどころ」として親したしまれている旦だん過か市場しじょうが焼やける火事かじがあり、発生はっせいから2時間じかん以上いじょうがたった今たったいまも消火しょうか活動かつどうが続つづいています。

消防しょうぼうによりますと、これまでにけが人けがにんや逃にげ遅おくれた人ひとがいるといった情報じょうほうは入はいっていないということです。

旦だん過か市場しじょうではことし4月つきにも42の店舗てんぽが焼やける大だい規模きぼな火事かじがありました。

消防しょうぼうによりますときょう午後ごご8時じ50分ふんごろ、北九州きたきゅうしゅう市し小倉北こくらきた区くで、旦だん過か市場しじょうの近ちかくの店舗てんぽから「天てんぷら油ゆに火ひが入はいった」と通報つうほうがありました。

消防しょうぼうによる消火しょうか活動かつどうが続つづいていますが、発生はっせいから2時間じかん以上いじょうがたった今たったいまも火ひは消し止けしとめられていません。

これまでに、けが人けがにんや逃にげ遅おくれた人ひとがいるといった情報じょうほうは入はいっていないということで、引き続ひきつづき確認かくにんを進すすめています。

長年ながねん、北九州きたきゅうしゅう市しの「市民しみんの台所だいどころ」として親したしまれている旦だん過か市場しじょうは、ことし4月つきにも42の店舗てんぽが焼やける大だい規模きぼな火事かじがあり、復旧ふっきゅうに向むけ動うごき始はじめたばかりでした。

老舗しにせの映画えいが館かんも炎ほのおに包つつまれる

NHKが撮影さつえいした映像えいぞうでは老舗しにせの映画えいが館かん「小倉こくら昭和しょうわ館かん」が炎ほのおに包つつまれる様子ようすが確認かくにんできます。

昭和しょうわ館かんは昭和しょうわ14年ねんに創業そうぎょうし、幅広はばひろいジャンルの往年おうねんの映画えいがを上映じょうえいして、老若ろうにゃく男女だんじょから親したしまれてきました。

ことし4月つきの火事かじではほとんど被害ひがいを受うけることはなく、火事かじから10日にち後ごに営業えいぎょうを再開さいかいしていました。

また、映画えいが館かんに設置せっちした募金ぼきん箱ばこには35万まん円えんが集あつまり、7月つき27日にちに旦だん過か地区ちく復旧ふっきゅう対策たいさく会議かいぎに寄付きふしたばかりでした。

映画えいが館かんの館主かんしゅ「なぜこうなったのか」

この火事かじで焼やけた老舗しにせの映画えいが館かん「小倉こくら昭和しょうわ館かん」の館主かんしゅの樋口ひぐち智さとし巳みさんは、「電話でんわで火事かじのことを聞きいて来きた。もうすぐがれきの撤去てっきょも終おわると聞きいていたのになぜこうなったのか。これからようやく立ち上たちあがっていこう、いこいの広場ひろばをつくっていこうと話はなしていたのに」と言葉ことばを詰つまらせながら話はなしていました。

「どんどん火ひの勢いきおいが増ました」

午後ごご9時じ50分ふんすぎにNHKの職員しょくいんが撮影さつえいした映像えいぞうでは、真っ赤まっかな炎ほのおが3階かい建だての建物たてものを越こえて大おおきく上あがり、片側かたがわ2車線しゃせんの車道しゃどうを挟はさんだ反対はんたい側がわの歩道ほどうでは消防しょうぼうによる消火しょうか活動かつどうの様子ようすを心配しんぱいそうに見守みまもる大勢たいせいの人ひとたちが確認かくにんできます。

撮影さつえいした職員しょくいんは「“小倉こくら昭和しょうわ館かん”という地元じもとの人ひとたちに愛あいされている老舗しにせの映画えいが館かんが炎ほのおに包つつまれていて、周まわりにいた人ひとたちが『昭和しょうわ館かんが燃もえている』などと声こえを上あげていました。炎ほのおが上あがっている場所ばしょからは50メートルほど離はなれていましたがバチッという音おとが聞きこえ、どんどん火ひの勢いきおいが増まして周囲しゅういや撮影さつえいしていたスマートフォンが熱あつくなっていくのを感かんじました。撮影さつえいを続つづけていると、消防しょうぼう士しから危あぶないので下さがるよう呼よびかけられ、その場ばを離はなれました」と話はなしていました。

「ショック大おおきすぎる」「お店みせの人ひとたちがかわいそう」

現場げんば近ちかくにいた女性じょせいは「夏なつまつりのときに通かよって4月つきの火事かじでのがれきがきれいになっていると思おもったばかりなので、ショックが大おおきすぎます」と話はなしていました。

旦だん過か市場しじょうの近ちかくに住すむという男性だんせいは「2度どもこういう火災かさいにあって、お店みせを出だしている人ひとたちがかわいそうです。非常ひじょうに残念ざんねんです」と話はなしていました。

「またかと残念ざんねんな気持きもち」「先輩せんぱいの店みせが全部ぜんぶ焼やけてしまった」

火災かさいが起おきた当時とうじ、近ちかくの飲食いんしょく店てんで働はたらいていたという男性だんせいは「前回ぜんかいと同おなじようなところが燃もえていてびっくりしました。またかと残念ざんねんな気持きもちです。外そとに出でたら泣ないている方ほうが結構けっこういらっしゃって、自分じぶん自身じしんもどういう気持きもちでいたらいいかわかりません」と話はなしていました。

火災かさいのことを聞きき急いそいで駆かけつけたという男性だんせいは「先輩せんぱいが店みせをやっていて、前回ぜんかいの火災かさいのあと盆ぼん明あけにオープンしようと一生懸命いっしょうけんめい準備じゅんびしていましたが、全部ぜんぶ焼やけてしまったそうです」と話はなしていました。

旦だん過か市場しじょうとは

「旦だん過か市場しじょう」はおよそ100年ねん前まえの大正たいしょう時代じだいに整備せいびされ、100以上いじょうの店みせが肉にくや野菜やさいなどの生鮮せいせん食品しょくひんやお総菜そうざいなどを販売はんばいし、長年ながねん、北九州きたきゅうしゅう市しの「市民しみんの台所だいどころ」として親したしまれてきました。

しかし、ことし4月つきに42の店舗てんぽが焼やける大だい規模きぼな火事かじが発生はっせいし、多おおくの店みせや関係かんけい者しゃが影響えいきょうを受うけました。

その後そのご、がれきの撤去てっきょ作業さぎょうが進すすめられたほか、市民しみんなどからクラウドファンディングや募金ぼきんでおよそ9400万まん円えんの寄付きふ金きんが寄よせられ、それをもとに8月つき、焼け跡やけあとににぎわいの場ばをつくることが決きまるなど、復旧ふっきゅうに向むけ動うごき始はじめたばかりでした。