1985年8月12日、日本航空の飛行機が群馬県上野村の山の中に落ちました。お盆でふるさとに帰る人などが乗っていて、日本の飛行機の事故でいちばん多い520人が亡くなりました。
事故から37年の12日、亡くなった人の家族などが事故があった山に登りました。村などでは、新型コロナウイルスがうつる心配があるため、おととしや去年と同じように今年も、登ることができるのは家族や関係のある人だけにしました。
弟の加藤博幸さんを21歳で亡くした小林由美子さんは「この場所に来たら私の1年が終わって、山を下りたら1年がまた始まります。人を笑わせる仕事をしたかった弟は『いつも笑っていてね』とよく言っていました。山を下りたら、悲しいですが泣かないようにして、笑ってまた1年頑張りたいです」と話していました。