また、横浜よこはま打線だせんを2失点しってんに抑おさえて完投かんとうしたエースの佐山さやま未來みき投手とうしゅについては「横浜よこはま高校こうこうは力ちからがあるので4点てん、5点てん取とられるような試合しあいになると思おもいましたが、佐山さやま投手とうしゅが6回かい以降いこう0点てんで抑おさえて、ふんばってくれました。コーナーをつくピッチングで本当ほんとうに丁寧ていねいに投なげてくれました」と話はなしていました。

また、地方ちほう大会たいかいから調子ちょうしが上あがらない中なかで迎むかえた14日にちのピッチングについて、「ずっとエースは自分じぶんだという気持きもちがあるので、最後さいごまで投なげきるつもりでマウンドに立たちました。相手あいてに関係かんけいなく、自分じぶんのピッチングをしようと思おもっていたので、勝かてて率直そっちょくにうれしいです」と話はなしていました。

次つぎの試合しあいに向むけては、「自分じぶんが打うつ打うたないではなく、ガツガツした姿勢しせいで負まけたくないと思おもっています。攻せめていく姿勢しせいでやっていきたいです」と話はなしていました。

そのうえで、3年生ねんせいに対にたいしては「コロナの影響えいきょうもあってチームが厳きびしい状況じょうきょうの中なか、甲子園こうしえんに出でることができて宝物ほうもつ以上いじょうに大おおきなものをチームに残のこしてくれたと思おもいます。彼かれらの思おもいを引き継ひきついで新しんチームでは全国ぜんこく制覇せいはを目標もくひょうにゼロから練習れんしゅうしていきます」と話はなしていました。

そのうえで、「コロナ禍かで甲子園こうしえんで試合しあいができたことで、野球やきゅうができる喜よろこびを改あらためて感かんじることができました。後輩こうはいたちもコロナと向き合むきあいながらの野球やきゅう生活せいかつが続つづくと思おもうので、次つぎはコロナ禍かでも勝かてるチームを作つくってほしいです」とエールを送おくっていました。

また、5回かいに一時いちじ同点どうてんに追おいつくタイムリーを打うったことについて「1点てん勝負しょうぶになると思おもっていたので、あそこでタイムリーを打うてたのは大おおきかったと思おもいます」と話はなしました。

そして、「3年生ねんせいには常つねに先頭せんとうに立たって引っ張ひっぱっていく背中せなかを見みせてもらったので、次つぎは自分じぶんが最上級さいじょうきゅう生せいとしてその背中せなかを後輩こうはいたちに見みせられるようやっていきたいです」と次つぎを見据みすえていました。

佐山さやま投手とうしゅは、低ひくめに投げ込なげこむコントロールと、緩急かんきゅうをつけた変化球へんかきゅうを武器ぶきに絶対ぜったい的てきなエースとしてチームを引っ張ひっぱってきました。

しかし、この夏なつの地方ちほう大会たいかいでは5試合しあいで26回かいを投なげて9失点しってん。

その後そのごも決けっして本ほん調子ちょうしとは言いえないまま迎むかえた甲子園こうしえんの初戦しょせん、日大にちだい三さん高だか戦せんでは先発せんぱつのマウンドを背せ番号ばんごう10の小林こばやし剛つよし介かい投手とうしゅに譲ゆずる形かたちとなりました。

斎藤さいとう智也ともや監督かんとくは「佐山さやまに9回かい投なげさせるのは終盤しゅうばんが心配しんぱいだった」というほど、エースへの信頼しんらいは揺ゆらいでいました。

5回かい途中とちゅうにピンチの場面ばめんでマウンドに立たった佐山さやま投手とうしゅは、その後そのご、9回かいまで投なげて無む失点しってんに抑おさえ勝利しょうりに貢献こうけんしました。

佐山さやま投手とうしゅはこのとき、ある感覚かんかくをつかんだと明あかします。

「今いままでストレートはボールを離はなす時ときに、はじく感覚かんかくでしたが、日大にちだい三さん校こう戦せんではつぶす感覚かんかくだったんです。それが新あたらしい感覚かんかくで、試合しあい後ごの4日間にちかん忘わすれないように練習れんしゅうしてきました」。

そして迎むかえた14日にちの横浜よこはま戦せん。

先発せんぱつのマウンドに立たった佐山さやま投手とうしゅは、ストレート、変化球へんかきゅうともに低ひくめに集あつめるコントロールと、緩急かんきゅうをつけたピッチングでテンポよく横浜よこはま打線だせんを打ち取うちとっていきました。

5回かいまでに2点てんを失うしなったものの、チームが3対たい2と1点てん勝ち越かちこして試合しあいは終盤しゅうばんを迎むかえます。

7回かい、ワンアウト二塁にるいと1打だ同点どうてんの場面ばめんでは、「ピンチでも、そのとき一番いちばん自信じしんのあるボールを投なげたかった」と、感覚かんかくをつかんだというこん身こんしんのストレートで空振からぶり三振さんしんに打ち取うちとりました。

その後そのごはヒットを許ゆるさず、強打きょうだの横浜よこはま打線だせんを5安打あんだ2失点しってんに抑おさえて完投かんとう勝利しょうり。

不調ふちょうだった絶対ぜったい的てきエースが進化しんかして戻もどってきた瞬間しゅんかんでした。

「ずっとエースは自分じぶんだという気持きもちはある。目標もくひょうは日本一にっぽんいちです」。