この中なかで岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、輸入ゆにゅうする小麦こむぎについて、このままだと、10月つき以降いこう、国際こくさい価格かかくの高騰こうとうを反映はんえいして、2割わり程度ていどの価格かかく上昇じょうしょうが見込みこまれるとしたうえで、政府せいふが製粉せいふん会社かいしゃなどに売り渡うりわたす価格かかくを当面とうめん、据え置すえおくための具体ぐたい策さくを早急そうきゅうに検討けんとうするよう、農林水産省のうりんすいさんしょうに指示しじしました。価格かかくの抑制よくせい策さくをとるのは14年ねんぶりです。

また、ガソリンなどの燃料ねんりょう価格かかくの上昇じょうしょうを抑おさえる対策たいさくについても、具体ぐたい化かを西村にしむら経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんに指示しじしたほか、内閣ないかく府ふに対にたいしては、地域ちいきの実情じつじょうに応おうじた、きめこまやかな支援しえん策さくを展開てんかいさせるため、地方ちほう創そう生せい臨時りんじ交付こうふ金きんを現在げんざいの1兆ちょう円えんから増額ぞうがくするよう指示しじしました。

そして、これらの追加ついか策さくを9月つき上旬じょうじゅんをめどに対策たいさく本部ほんぶで取とりまとめる考かんがえを示しめしました。会議かいぎの最後さいごに岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「パンや麺類めんるいなどの製品せいひん価格かかくの高騰こうとうは切実せつじつだ。経済けいざいは生き物いきものであり、状況じょうきょうに応おうじて前例ぜんれいにとらわれることなく、切れ目きれめなく大胆だいたんな対策たいさくを講こうじる。物価ぶっか上昇じょうしょうが国民こくみん生活せいかつに大おおきな影響えいきょうを与あたえている中なか、持続じぞく的てきな賃上ちんあげが重要じゅうようだ。下請したうけ、中小ちゅうしょう企業きぎょうへのしわ寄しわよせ解消かいしょうに向むけた、価格かかく転嫁てんか対策たいさくの強化きょうかを進すすめてほしい」と述のべました。

そのうえで西村にしむら大臣だいじんは、ガソリンなどの価格かかくの上昇じょうしょうを抑おさえるために、ことし9月つきまでを期限きげんに石油せきゆ元売もとうり会社かいしゃに支給しきゅうしている補助ほじょ金きんについて「これまでの実施じっし状況じょうきょうも踏ふまえつつということだったので、よく点検てんけんをして、どういった形かたちの対策たいさくがいいのか検討けんとうを急いそぎたい。政府せいふ一体いったいとなって負担ふたん軽減けいげんを図はかっていきたい」と述のべ、10月つき以降いこうの負担ふたん軽減けいげん策さくの検討けんとうを進すすめる考かんがえを示しめしました。