日本新聞: 東海沖の観測システムに障害緊急地震速報の発表遅れる可能性

東海とうかい沖おきの観測かんそくシステムに障害しょうがい緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうの発表はっぴょう遅おくれる可能かのう性せい

Aug 15, 2022 16:08

Furigana

気象庁きしょうちょうが東海とうかい沖おきの海底かいていに設置せっちしている地震じしん計けいと水圧すいあつ計けいが一体いったいとなった観測かんそくシステムで、15日にち未明みめいから障害しょうがいが起おきていることが分わかりました。周辺しゅうへんを震源しんげんとする地震じしんが発生はっせいした場合ばあい、緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうの発表はっぴょうが最大さいだいで13秒びょう程度ていど遅おくれる可能かのう性せいがあり、気象庁きしょうちょうは注意ちゅういを呼よびかけるとともに復旧ふっきゅうを急いそぐことにしています。

気象庁きしょうちょう “最大さいだいで13秒びょう程度ていど遅おそくなる可能かのう性せい”

気象庁きしょうちょうによりますと、静岡しずおか県けんから三重みえ県けんにかけての沖合おきあいの海底かいていに設置せっちしている、地震じしん計けいと水圧すいあつ計けいが一体いったいとなった地震じしんの観測かんそくシステムで15日にち午前ごぜん2時じ40分ふんから障害しょうがいが発生はっせいし、5つある観測かんそく点てんのすべてでデータが正常せいじょうに受信じゅしんできなくなっているということです。

データが正常せいじょうに受信じゅしんできないのは地震じしんの「加速度かそくど」のデータで、トラブルにより「遠州灘えんしゅうなだ」や「三重みえ県けん南方なんぽう沖おき」などを震源しんげんとする地震じしんが発生はっせいした場合ばあい、気象庁きしょうちょうは緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうの発表はっぴょうが最大さいだいで13秒びょう程度ていど遅おそくなる可能かのう性せいがあると説明せつめいしています。

一方いっぽう、水圧すいあつ計けいのデータには異常いじょうがないほか、陸上りくじょうに設置せっちされている別べつの地震じしん計けいのデータが活用かつようできるため、津波つなみ警報けいほうや地震じしん情報じょうほうの発表はっぴょうのほか、観測かんそくした津波つなみの情報じょうほうの発表はっぴょうなどに影響えいきょうはないとしています。

この観測かんそくシステムは南海なんかいトラフ地震じしんの監視かんしを目的もくてきに気象庁きしょうちょうが2008年ねんに整備せいびしたもので、緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうや津波つなみ情報じょうほうなどの発表はっぴょうに活用かつようしています。

現時点げんじてんでは障害しょうがいの原因げんいんは分わかっておらず、復旧ふっきゅうのめどもたっていないということです。

気象庁きしょうちょうは「障害しょうがいの影響えいきょうで緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうよりも先さきに大おおきな揺ゆれが到達とうたつする可能かのう性せいがあるため、いつも以上いじょうに地震じしんへの備そなえを進すすめるとともに、揺ゆれを感かんじたら速すみやかに安全あんぜんを確保かくほしてほしい」と話はなしています。