大谷選手は25日、本拠地ロサンゼルスで行われたジャイアンツ戦に1番・指名打者で先発出場し、1回の第1打席はフォアボール、2回の第2打席は2アウト一塁三塁のチャンスでピッチャーゴロに倒れました。
4回はドジャースが1点をリードしたあと2アウト一塁の場面で第3打席がまわり、大谷選手は高めのボールを捉えて左中間へツーベースヒットを打って2アウト二塁三塁とチャンスを広げました。
このあと満塁となったものの後続のバッターが続かず追加点にはつながりませんでした。
6回はノーアウト一塁で第4打席に立ち高めのカットボールを打ってセンターフライでした。
そして8回、ドジャースが5対4と勝ち越した直後の第5打席で、初球のスライダーを引っ張ってライトスタンドへ4試合ぶりとなる今シーズン31号のソロホームランを打ちました。
打球速度181.2キロの痛烈な当たりが大リーグ通算202本目のホームランで、プロ野球・日本ハム時代の48本と合わせて節目の日米通算250号に到達しました。
大谷選手の追加点もあって試合はドジャースが6対4で勝ちました。
大谷選手は4打数2安打1打点フォアボールが1つで打率は3割1分2厘に上がり、この時点でナショナルリーグのトップに浮上しました。
また、ドジャースは左肩の手術を受けてリハビリを続けていた通算210勝のクレイトン・カーショー投手がこの試合で今シーズン初めて先発し、4回を投げて2失点でした。
去年10月以来のマウンドとなったカーショー投手は、勝ち星はつかなかったもののストレートは最速147キロをマークし、得意の変化球も効果的に使って6つの三振を奪い、チームの勝利とともにけが人が相次いでいるドジャースの先発投手陣にとっても明るい話題となりました。
大谷 通算250号「知らなかった」と笑顔
試合後、大谷選手はグラウンドでNHKのインタビューに応じ、ホームランを打った打席について「自分の打席の前に(勝ち越しとなる)大きなホームランが出ていたので甘い球を打てればいいと思っていた。ちょっと(打球が)高かったが切れなかったのでよかった」と振り返りました。
節目の通算250号となったことには「知らなかった」と笑顔を見せ、「もっともっと打てるように継続して頑張りたい。きょうこのあと移動があるが、シリーズを勝ち越せていい試合だった」とチームの勝利を喜んでいました。