福島県沖で
行われている
試験的な
漁で、22
日に
水揚げされたクロソイという
魚から、
基準を
超える放射性物質が
検出され、
福島県漁連はこの
魚の
出荷を
停止しました。
福島県沖の
漁で
基準を
超える放射性物質が
検出されたのは
およそ2
年ぶりで、
去年2
月には、すべての
魚種で
出荷制限が
解除されていました。
福島県漁連によりますと22
日に
新地町の
沖合8.8
キロ、
水深24
メートルの
漁場でとれた、クロソイという
魚から
放射性物質が
検出されました。
県の研究所で詳しく測定した結果、放射性セシウムの濃度が、1キロ当たり500ベクレルと、国の食品の基準である1キロ当たり100ベクレルを上回ったということです。
県漁連がより厳しく定めている1キロ当たり50ベクレルの自主基準も超えていたことから、県漁連は安全性が確認できるまでクロソイの出荷を停止することを決めました。
今後、国の原子力災害対策本部がクロソイの出荷制限を指示する見通しです。
クロソイの水揚げ量は去年1年間で3トンと、福島県沖で行われている試験的な漁全体の水揚げの1%未満だということです。
国の基準を超える放射性物質が検出されたのは、2年前の2月にエイの仲間の魚コモンカスベで検出されて以来で、去年2月には福島県沖のすべての魚種で出荷制限が解除されていました。