再来年の
東京オリンピックの
代表選考会への
出場権をかけた
東京マラソンで、
26歳の
設楽悠太選手が
16年ぶりに
日本記録を
更新する
2時間6分11秒のタイムで
2位でフィニッシュし、
選考会への
出場権も
獲得しました。
12回目を
迎えた
東京マラソンは、
世界のトップレース「ワールドマラソンメジャーズ」の
1つで、
去年からコースが
変更されて、
終盤のアップダウンがなくなり、
海からの
風の
影響も
受けなくなったため、
去年に
引き続き
好記録が
期待されていました。
男子のレースには、日本からはハーフマラソンの日本記録を持つ26歳の設楽選手や、去年の世界選手権代表の井上大仁選手などが出場しました。
レースは序盤から設楽選手と井上選手を含む先頭集団が日本記録を上回るペースでレースを引っ張る展開となりました。
設楽選手は、去年のこの大会が初マラソンで、今回は31キロ地点で先頭集団から一時離れましたが、残り4キロを切ったところから追い上げて日本勢のトップに立ち、そのまま2時間6分11秒のタイムでフィニッシュして2位となりました。
設楽選手は、2002年のシカゴマラソンで高岡寿成選手が出した2時間6分16秒の日本記録を5秒縮め、16年ぶりの日本記録更新となりました。
また設楽選手は、日本陸上競技連盟が設定したタイムもクリアして東京オリンピック代表選考会の出場権を獲得しました。
優勝はケニアのディクソン・チュンバ選手で、速報タイムで2時間5分30秒をマークし、4年ぶり2回目の優勝となりました。
このほか、5位の井上選手と7位の木滑良選手、8位の宮脇千博選手、9位の山本憲二選手、10位の佐藤悠基選手が、日本陸連の設定した条件をクリアして東京オリンピック代表選考会の出場権を獲得しました。
「達成できてうれしい」
日本新記録をマークした設楽悠太選手はレース後、「2時間9分台のタイムを目標にやってきたので、達成できてうれしい。32キロくらいで負けたと思ったが、30キロ以降は家族などの応援があって頑張ることができた。最後まで諦めずに走ることができた」と話しました。
そのうえで今後に向けては、「今の練習は間違っていない。これからも同じ練習をすれば必ず結果がついてくると思う」と話していました。
設楽悠太選手とは
日本新記録をマークした設楽悠太選手は、埼玉県出身の26歳。大学時代は東洋大学の中心選手として箱根駅伝などで活躍しました。
卒業後は実業団に所属し、おととしは男子1万メートルでリオデジャネイロオリンピックに出場。去年9月にはチェコで開かれた大会で、ハーフマラソンの日本新記録となる1時間0分17秒のタイムをマークしました。
これまでのフルマラソンの自己ベストは、去年9月のベルリンマラソンでマークした2時間9分3秒で、今回は自己ベストを3分近く更新して日本新記録をマークしました。