重い
生理痛などでコンディションが
左右される
女性アスリートの
月経について、パラリンピックの
選手への
対策が
進んでいないという
調査結果を
日本パラリンピック
委員会がまとめました。
委員会は「よりよいコンディションで
競技に
臨めるよう
対策を
急ぎたい」としています。
調査は
日本パラリンピック
委員会がおととしのリオデジャネイロパラリンピックに
出場した
女子選手に
行い、
44人が
回答しました。
それによりますと、「生理痛で競技に影響が出ているか」について、対象となった選手の72%が「出ている」と答え、「月経前の症状で競技に支障が出ているか」についても、ほとんどの選手が「精神の不安定や腰痛などが影響している」と答えました。
一方、試合と重ならないよう月経をずらしたり、生理痛の治療を行ったりするなど対策をしている選手は27%で4人に1人の割合にとどまりました。
オリンピック選手への同じ内容の調査では半数以上の選手が婦人科のサポートを受けて対策を行っていて、パラリンピックの選手への対策が進んでいない実態がわかりました。
調査を行った東京大学病院の能瀬さやか医師は「対策がわからず、痛みがひどくて試合を棄権したことがある選手もいる。よりよいコンディションで競技に臨めるよう、選手やコーチに対策を伝え、婦人科を受診しやすい環境も整えていきたい」と話しています。