トランプ政権の発足を前に、日米同盟の重要性を改めて確認する一方、日本製鉄によるアメリカの大手鉄鋼メーカー、USスチールの買収計画に、バイデン大統領が禁止命令を出したことを踏まえた対応についても、意見を交わしているものとみられます。
岩屋外務大臣は、日本を訪れているアメリカのブリンケン国務長官と、午前11時半すぎから東京都内のホテルで、昼食をともにしながら会談しています。
冒頭、岩屋大臣は「今後も、日米同盟を新たな高みに引き上げたいと考えており、そのためにも現下の地域情勢や日米関係の現状についてしっかり議論したい」と述べました。
これに対し、ブリンケン長官は「日米はこの地域のみならず、グローバルな課題についても関係を強化している。アメリカの政権移行があるとはいえ、流れが止まるということはない」と述べました。
ブリンケン長官は、今月20日にトランプ政権が発足するのに伴い国務長官を退任することになっていて、会談では、新政権の発足を前に、日米同盟の抑止力・対処力を強化していく重要性を、改めて確認しているものとみられます。
また、6日に弾道ミサイルを発射した北朝鮮への対応などをめぐり、引き続き、日米や日米韓3か国で連携していく必要性についても認識を共有しているものとみられます。
このほか、日本製鉄によるアメリカの大手鉄鋼メーカー、USスチールの買収計画にバイデン大統領が禁止命令を出したことを踏まえた対応についても、意見を交わしているものとみられます。