中国内陸部のチベット自治区で7日午前、強い地震が発生し、中国国営メディアによると、少なくとも9人が死亡した。
米地質調査所(USGS)によると、現地時間9時5分ごろにマグニチュード(M)7.1の地震が発生。続けて複数の余震が起きた。
USGSと中国地震ネットワークセンターはいずれも、震源地はネパールとの国境地帯に近いチベット高原の高地だとしている。
国営新華社通信の報道によると、村落にある住宅の一部が地震で崩壊した。
震源に最も近い主要都市は約180キロ離れたチベット仏教の聖地シガツェ。
シガツェはチベット仏教でダライ・ラマに次ぐ序列2位の精神的指導者、パンチェン・ラマ氏の伝統的な拠点となっている。
USGSの地図では、隣国のネパールやインド北部でも余震が感じられた可能性が示されている。