日本新聞: 水族館閉園でシャチの行き先決まらず、日本行きには保護団体が反対　仏

水族館閉園すいぞくかんへいえんでシャチの行いき先決せんけつまらず、日本行にっぽんいきには保護団体ほごだんたいが反対はんたい　仏ふつ

Jan 8, 2025 16:01

Furigana

フランス南部なんぶカンヌ近郊きんこうの水族館すいぞくかんが閉園へいえんに追おい込こまれ、人気者にんきしゃのシャチ２頭とうなど動物どうぶつたちの行いき先さきをめぐって激はげしい論議ろんぎが巻まき起おこっています。

カンヌ近郊きんこうにあるマリンランド・アンティーブは５日いつかが最後さいごの営業えいぎょうでした。経営者けいえいしゃは、イルカやクジラなどクジラ類るいのショーを禁止きんしする法律ほうりつが原因げんいんで閉園へいえんに追おい込こまれたとしています。同法どうほうは２０２１年ねんに成立せいりつし、２６年ねん１２月がつから施行予定しこうよてい。入場者にゅうじょうしゃとクジラ類るいの接触せっしょくも同法どうほうに基もとづき禁止きんしされます。

マリンランドは昨年さくねん１２月がつ４日ようかに閉園へいえんを発表はっぴょうした。入場者にゅうじょうしゃの９０％はシャチやイルカのショーを目的もくてきに来園らいえんするという理由りゆうでした。動物どうぶつたちはフランス当局とうきょくと連携れんけいして行いき先さきを探さがすとしていました。

しかし現時点げんじてんで２３歳さいのメスのシャチと、その子こどもで１０歳さいのオスのシャチ、さらには１２頭とうのイルカについても行いき先さきが決きまっていません。

シャチ２頭とうは当初とうしょ、日本にっぽんの水族館すいぞくかんに引ひき取とってもらう予定よていでした。しかし動物保護団体どうぶつほごだんたいは、日本にっぽんが今いまも捕鯨ほげいを行おこなっていて、動物どうぶつの扱あつかいに関かんして欧州おうしゅうと同等どうとうの法律ほうりつもないと主張しゅちょう。日本にっぽんに送おくればシャチの健康けんこうを害がいするとしてこの計画けいかくに猛反対もうはんたいしました。