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月のアメリカ
大統領選挙をめぐり、
共和党のブッシュ
政権下で
副大統領を
務めたディック・チェイニー
氏が、
同じ共和党の
トランプ前大統領ではなく、
民主党のハリス
副大統領に
投票する
考えを
明らかにしました。
共和党のディック・チェイニー元副大統領は6日、声明を出し、11月の大統領選挙で民主党のハリス副大統領に投票する考えを明らかにしました。
声明でチェイニー氏は、3年前の2021年、連邦議会にトランプ氏の支持者らが乱入した事件を念頭に「トランプ氏は、前回の選挙で有権者から拒否されたあとも、権力の座にとどまろうとうそと暴力を使って勝利を盗もうとした」と批判しました。
チェイニー氏は、共和党のブッシュ政権下で副大統領を務め、2001年の同時多発テロ事件への対応やイラク戦争などで強い影響力を持ち、「影の大統領」とも呼ばれた共和党の有力者でしたが、トランプ氏とは距離を置いてきました。
また、チェイニー氏の娘で、一時、議会下院の共和党ナンバー3の役職にあったリズ・チェイニー元議員も今週、ハリス氏に投票する考えを表明しています。
8月下旬には、トランプ政権より前の共和党政権で要職や議員スタッフなどを務めた200人あまりがハリス氏を支持する書簡を発表しています。
ただ、こうした動きは現時点では限定的で、共和党内の多くはトランプ氏のもとで結束しているとみられ、今後の選挙戦に影響を与えるのか関心を呼んでいます。