米ニューメキシコ州のカールズバッド洞窟群国立公園で、持ち込みが禁止されているスナック菓子を観光客が持ち込んで洞窟内で落としたために、洞窟の生態系に「多大な影響」が生じたと公園当局が伝えている。
同公園の洞窟内では飲料水以外の飲食が禁止されている。しかし同公園のフェイスブックの6日の投稿によると、「ビッグルーム」と呼ばれる地中の広大な洞窟内の遊歩道から外れた場所で、スナック菓子のチートスが見つかった。
レンジャーたちは20分かけて念入りにカビや異物を洞窟内の表面から取り除いた。スナック菓子から発生した微生物やカビの中には、もともと洞窟内の生態系には存在しなかったものも多かったと指摘している。
洞窟に与えた今回のような影響は「完全に防ぐことが可能だった」と投稿は指摘。対照的に、個々の観光客が残した痕跡は消すことが難しいと述べ、「大小を問わず、我々はどこへ行っても影響を残す。我々が後に残す世界は、それを発見した時よりも良い場所にしよう」と呼びかけている。
同公園のウェブサイトでは、飲料水以外のものを飲んだり食べたりすれば、動物を洞窟の中に呼び込んでしまうとして注意を呼びかけている。