中国将棋ちゅうごくしょうぎ「象棋しょうぎ（シャンチー）」の大会優勝者たいかいゆうしょうしゃが試合後しあいごの「悪行あくぎょう」を理由りゆうに優勝ゆうしょうと賞金しょうきんを失うしなった。インターネットや国営こくえいメディアで広ひろまった性具せいぐを用もちいたズルがあったとの話はなしは否定ひていした。

国営紙こくえいしの環球時報かんきゅうじほうによると、顔成竜氏がんせうろうし（４８）は河南省出身かなんしょうしゅっしんのアマチュアで、海南省かいなんしょうで今月こんげつ１７日にちに開ひらかれた大会たいかいで優勝ゆうしょうし１０万元まんげん（約やく２００万円まんえん）を獲得かくとくした。

中国象棋協会ちゅうごくしょうぎきょうかい（ＣＸＡ）によると、顔氏かおしは試合後しあいご、数杯飲すうはいいんんだ後あとにホテルのバスタブに排便はいべんし、部屋へやの家具かぐを壊こわした。ＣＸＡは顔氏かおしが公序良俗こうじょりょうぞくに反はんしたとして、１年間ねんかんの大会出場停止たいかいしゅつじょうていしの処分しょぶんを決きめた。

大会後たいかいごには、監視かんしの厳きびしい中国ちゅうごくのＳＮＳで、顔氏かおしが性具せいぐを使つかって他人たにんと意思疎通いしそつうをするズルをしていた可能性かのうせいがあるとの話はなしが出回でまわった。複数ふくすうの国営こくえいメディアもこれを報ほうじた。

顔氏かおしはこうした主張しゅちょうを強つよく否定ひていしている。

国営誌こくえいし「中国新聞週刊ちゅうごくしんぶんしゅうかん」とのインタビューでは、ホテルでの出来事できごとを理由りゆうに罰ばちを科かしたＣＸＡの決定けっていに不服ふふくを申もうし立たてたと明あきらかにし、ブロガーの「中傷的ちゅうしょうてきなコメント」にも法的措置ほうてきそちをとると述のべた。

試合後しあいごは「気分きぶんが悪わるく」なったとも語かたり、バスタブをきれいにしようとしたが、飛行機ひこうきに乗のるために急いそいで部屋へやを出でたとも述のべた。「自分じぶんの悪わるい行為こういについて社会しゃかいのみなさんにわびる」とも話はなした。

ＣＸＡは顔氏かおしが性具せいぐを使つかったズルをしていたかどうかについて、手元てもとの情報じょうほうからは判断はんだんがつかないとしている。

環球時報かんきゅうじほうによると、顔氏かおしは２０２１年ねんの全国大会ぜんこくたいかいで優勝ゆうしょうし、シャンシー歴れきは数十年すうじゅうねんに及およぶ。シャンシーは中国国内ちゅうごくこくないや在外中国人ざいがいちゅうごくじんの間あいだで人気にんきのボードゲーム。