義足ぎそくランナーのピストリウス受刑者じゅけいしゃ、南みなみアで仮釈放かりしゃくほうへ　被害女性ひがいじょせいの母親ははおやから批判ひはん

南みなみアフリカの刑務所当局けいむしょとうきょくは２４日にじゅうよっか、２０１３年ねんに恋人こいびとの女性じょせいを殺害さつがいした罪つみで服役中ふくえきちゅうの義足ぎそくランナー、オスカー・ピストリウス受刑者じゅけいしゃが来年らいねん１月がつに仮釈放かりしゃくほうされると発表はっぴょうした。被害女性ひがいじょせいの母親ははおやからは、受刑者じゅけいしゃが更生こうせいしたとは思おもえないと批判ひはんする声こえが上あがっている。

ピストリウス受刑者じゅけいしゃは１３年ねん、自宅浴室じたくよくしつのドア越ごしに女性じょせいに４発発砲はつはっぽうした。怒いかりに駆かられて女性じょせいの殺害さつがいに及およんだことは否定ひていし、侵入者しんにゅうしゃと誤認ごにんしたと主張しゅちょうしていた。当初言とうしょげんい渡わたされた量刑りょうけいは１３年ねん５カ月げつだった。

被害者ひがいしゃの母親ははおやは声明せいめいで、仮釈放後かりしゃくほうごの他ほかの女性じょせいの安全あんぜんが心配しんぱいだと訴うったえ、娘むすめの死しで自分じぶんの人生じんせいには埋うめがたい「巨大きょだいな穴あな」が空あいたと吐露とろした。

母親ははおやの声明せいめいは仮釈放委員会かりしゃくほういいんかいの会合場所かいごうばしょの外そとでも、代理人だいりにんによって読よみ上あげられた。

母親ははおやは声明せいめいで、ピストリウス受刑者じゅけいしゃを許ゆるしているが、事件じけんに関かんする受刑者じゅけいしゃの説明せつめいを信しんじることはできないと説明せつめい。

「現時点げんじてんではオスカー（・ピストリウス受刑者じゅけいしゃ）が更生こうせいしたとは思おもえない」「更生こうせいには、自分じぶんの犯はんした罪つみとその結果けっかの全真実ぜんしんじつに正面しょうめんから向むき合あうことが必要ひつよう。真実しんじつと完全かんぜんに向むき合あえないのであれば、反省はんせいを主張しゅちょうすることはできない」と述のべた。

ピストリウス受刑者じゅけいしゃは炭素繊維たんそせんいの義足ぎそくを装着そうちゃくした姿すがたから「ブレードランナー」と呼よばれ、１２年ねんのロンドン五輪ごりんに出場後しゅつじょうご、人ひとびと々に勇気ゆうきを与あたえる存在そんざいとして称賛しょうさんされた。公判こうはんでは殺人さつじんや火器関連かきかんれんの罪状ざいじょうについて無罪むざいを主張しゅちょうした。