日本新聞: 北海道各地で「低緯度オーロラ」観測夜空が薄い赤色に染まる

北海道ほっかいどう各地かくちで「低てい緯度いどオーロラ」観測かんそく夜空よぞらが薄うすい赤色あかいろに染そまる

Dec 2, 2023 10:12

Furigana

北海道ほっかいどう北部ほくぶの名寄なよせ市しで1日にち夜よる、低ひくい緯度いどで発生はっせいする「低てい緯度いどオーロラ」が観測かんそくされ、地元じもとの天文台てんもんだいが、夜空よぞらがオーロラの光ひかりでうっすらと赤あかく染そまる様子ようすを撮影さつえいしました。このほか、1日にち夜よるはSNSに北海道ほっかいどうの各地かくちで「低てい緯度いどオーロラ」を目撃もくげきしたという情報じょうほうや、映像えいぞうが相次あいついで投稿とうこうされています。

オーロラは、太陽たいようの表面ひょうめんで起おきる爆発ばくはつ現象げんしょう「フレア」で吹き出ふきだした電子でんしが地球ちきゅうの上空じょうくうの空気くうきの分子ぶんしにぶつかって光ひかる現象げんしょうで、規模きぼの大おおきい「フレア」が起おきると、北海道ほっかいどうのような緯度いどの低ひくい場所ばしょでもオーロラが観測かんそくされることがあり、「低てい緯度いどオーロラ」と呼よばれています。

北海道ほっかいどう名寄なよせ市しの「なよろ市立しりつ天文台てんもんだい」は、11月つき29日にちに「フレア」が発生はっせいしたことから観測かんそくを続つづけていたところ、1日にち午後ごご10時じごろ、北きたの空そらがオーロラの光ひかりで薄うすい赤色あかいろに染そまる様子ようすが確認かくにんできました。

天文台てんもんだいによりますと、北極ほっきょく圏けんや南極なんきょく圏けんのオーロラの色いろは青あおや緑みどりですが、「低てい緯度いどオーロラ」はうっすらと赤あかく見みえるのが特徴とくちょうで、名寄なよせ市しでのオーロラの撮影さつえいは2015年ねん以来いらい、8年ねんぶりだということです。

このほかにもSNSには、北海道ほっかいどうの各地かくちで「低てい緯度いどオーロラ」を目撃もくげきしたという投稿とうこうが相次あいつぎました。

星空ほしぞら写真しゃしん家かのKAGAYAさんが美幌びほろ町まちで撮影さつえいした写真しゃしんには、夜空よぞらをピンク色ぴんくいろに染そめるオーロラが鮮明せんめいに捉とらえられています。

北海道ほっかいどうではことしに入はいり東部とうぶの陸別りくべつ町まちで2月つきと4月つき、そして11月つきの3回かい、「低てい緯度いどオーロラ」を観測かんそくしています。

「なよろ市立しりつ天文台てんもんだい」によりますと、再さい来年らいねんにかけて太陽たいようの活動かつどうが活発かっぱつ化かしていくため、今後こんごもオーロラを観測かんそくできる可能かのう性せいがあるということです。

北海道ほっかいどう各地かくちで「低てい緯度いどオーロラ」観測かんそく 夜空よぞらが薄うすい赤色あかいろに染そまる

北海道ほっかいどう各地かくちで「低てい緯度いどオーロラ」観測かんそく夜空よぞらが薄うすい赤色あかいろに染そまる