そのうえで「防衛ぼうえい費ひを43兆ちょう円えんに増額ぞうがくする決定けっていを行おこなうとともに、インド太平洋たいへいようにおける安全あんぜん保障ほしょうの提供ていきょう者しゃとしての日本にっぽんの役割やくわりについて明白めいはくかつ明確めいかくに戦略せんりゃく的てき表明ひょうめいを行おこなっている。岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは日本にっぽんがインド太平洋たいへいようとヨーロッパの同盟どうめい国こく、それにパートナーと外交がいこう的てき・政治せいじ的てきに関与かんよする中なかで日本にっぽんの地位ちいを強化きょうかしてきた」としています。

そのうえで「日本にっぽん側がわには両国りょうこく間かんの4つの政治せいじ文書ぶんしょの原則げんそくを厳守げんしゅし、互たがいを脅威きょういとみなさず協力きょうりょくのパートナーとして位置いちづけるという共通きょうつう認識にんしきを行動こうどうに移うつすよう改あらためて促うながす。中国ちゅうごくの脅威きょういを誇張こちょうし、みずからの軍事ぐんじ力りょく増強ぞうきょうのために口実こうじつを探さがすたくらみは思おもいどおりにならないだろう」と述のべました。

また「反撃はんげき能力のうりょく」をめぐっては「朝鮮ちょうせん半島はんとうを対象たいしょうとした『反撃はんげき能力のうりょく』の行使こうしのように、朝鮮ちょうせん半島はんとうの安全あんぜん保障ほしょうや韓国かんこくの国益こくえきに重大じゅうだいな影響えいきょうを及およぼす事案じあんは、事前じぜんに日本にっぽんと韓国かんこくの間まで緊密きんみつな協議きょうぎと同意どういが必要ひつようだ」としています。

一方いっぽう、韓国かんこく外務省がいむしょうのソ・ミンジョン（徐じょ旻みん廷）アジア太平洋たいへいよう局長きょくちょうは16日にち午後ごご、日本にっぽん大使館たいしかんの熊谷くまがい総括そうかつ公使こうしを呼よびました。

韓国かんこくの通信つうしん社しゃ、連合れんごうニュースは、日本にっぽん固有こゆうの領土りょうどである島根しまね県けんの竹島たけしまの領有りょうゆう権けん問題もんだいは日本にっぽんの一貫いっかんした立場たちばに基もとづいて毅然きぜんと対応たいおうするなどと「国家こっか安全あんぜん保障ほしょう戦略せんりゃく」に記載きさいされたことをめぐり、ソ局長きょくちょうが、竹島たけしまを「トクト（独どく島とう）」と呼よんで領有りょうゆう権けんを主張しゅちょうしたうえで「強つよく抗議こうぎし、直ただちに削除さくじょすることを要求ようきゅうする」と伝つたえたと報ほうじています。

安里あさとさんはアメリカ軍ぐんの捕虜ほりょとなって生き延いきのび、戦後せんごは地元じもとの学校がっこうで子こどもたちにみずからの経験けいけんを語かたってきました。

今回こんかいの閣議かくぎ決定けっていをめぐって、安里あさとさんは「一定いっていの防衛ぼうえい力りょくは必要ひつようだが日本にっぽんから決けっして攻せめてはならない。過去かこに中国ちゅうごくや東南アジアとうなんあじあ周辺しゅうへんを攻せめて大変たいへん不幸ふこうなことになり、結果けっか的てきに日本にっぽんも悲惨ひさんな目めにあった」と話はなしていました。

そのうえで「戦争せんそうを体験たいけんしていない人ひとたちは平和へいわぼけというか、平和へいわそのものが当たり前あたりまえになっていて戦争せんそうの恐おそろしさが分わかっていない。戦争せんそうは悪あくで人類じんるいにとって敵てきだ。戦争せんそうを避さけるための政治せいじをやるべきだ」と訴うったえていました。

また、沖縄おきなわ戦せんで家族かぞくを失うしないアメリカ軍ぐんの捕虜ほりょとなって生き延いきのびた那覇なは市しの玉木たまき利枝子りえこさん（88）は、沖縄おきなわ戦せんで父ちちや兄あになど家族かぞく8人にんを失うしない、その後そのごアメリカ軍ぐんの捕虜ほりょになり、生き延いきのびました。

語かたり部ぶとしてみずからの経験けいけんを20年ねん近ちかく修学しゅうがく旅行りょこう生せいなどに伝つたえてきました。

玉木たまきさんは「家族かぞくを含ふくめ多おおくの人ひとの犠牲ぎせいを目の当まのあたりにしてきた。日本にっぽんという国くには当時とうじのつらい経験けいけんを学まなんでいないのではないか。戦争せんそうが近ちかづき沖縄おきなわ戦せんの時ときに耳みみにした軍靴ぐんかが聞きこえてくるような感かんじがする」と話はなしていました。

そのうえで「日本にっぽんは戦争せんそうはしませんと憲法けんぽうでうたい、70年ねん以上いじょうもみんな平和へいわに生いきてきたが、沖縄おきなわが砲弾ほうだんを最初さいしょに迎むかえる地域ちいきになってしまうのではないかという怖こわさがある。平和へいわはみんなの努力どりょくなくして続つづけられない」と訴うったえていました。