中東のイスラエルで先月に発足したネタニヤフ政権の閣僚がエルサレムにあるイスラム教の聖地を訪問し、イスラム世界が反発しています。
イスラエルのベングビール国家治安相は3日、エルサレムにあるイスラム教とユダヤ教の双方の聖地「神殿の丘」を訪問し、「『神殿の丘』はイスラエルの人々にとって最も重要な場所で、誰にでも開かれている」と主張しました。
これに対し、パレスチナ自治政府やサウジアラビアが「挑発行為だ」と非難しています。
「神殿の丘」を巡ってはこれまでの取り決めで、ユダヤ教徒の礼拝が認められていないということです。
ベングビール氏はこうした現状の変更を訴えています。
ベングビール国家治安相はネタニヤフ連立政権に加わった極右政党の党首で国家治安相に就任してから初めて「神殿の丘」を訪問しました。