ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州のバフムートへの進軍を試みる中、同市は現時点で60%以上破壊された状態にあります。ウクライナの当局者が4日に明らかにしました。
ドネツク州の軍政トップ、パブロ・キリレンコ氏は、市内で同日、砲撃のため民間人2人が死亡したと述べました。
また国内のテレビ放送で、バフムートに侵入しようとするロシア軍の試みは全て失敗しており、進軍しても元の陣地に押し戻されていると強調。多大な人的損失が出ていることも示唆しました。
バフムートは1300キロに及ぶウクライナの前線で、最も激しい戦闘が繰り広げられている箇所とされます。ロシア軍の前進を受けて荒廃した街の姿はウクライナの抵抗の象徴となり、猛攻にさらされながら依然として持ちこたえています。
ゼレンスキー大統領は先月の演説でバフムートに言及。昨年は7万人の人口を抱えていましたが、今はわずかな数の市民しか残っていないと指摘しました。