ドイツの大手電力会社RWEとノルウェーの国有エネルギー会社エクイノールは5日、数年内に水素を燃料とする発電所をドイツに建設し、同発電所にノルウェーから水素を送る大規模なパイプラインを設置する計画を発表しました。
ドイツは2030年までの石炭火力発電所の廃止と、エネルギー部門の脱炭素化を目指しており、今回の合意はその取り組みの一環。ドイツ政府はロシアのウクライナ侵攻を受けてロシアのエネルギーに依存しない方向へと舵を切り、代替のエネルギー供給国を確保する必要に迫られています。
両社によると、RWEとエクイノールが共同所有する発電所の運転ではまずノルウェーで生産される天然ガスを使用し、その後「ブルー水素」に移行します。この水素は天然ガスを利用して作られ、海底パイプラインで送られます。
水素の生産で排出される二酸化炭素の95%超は回収され、海底に貯留されます。エクイノールは30年までに水素生産容量を2ギガワット規模に拡大する計画です。