中国ちゅうごくフィンテック大手おおてアント・グループは７日なのか、同社どうしゃの株主かぶぬしが株主構成かぶぬしこうせいの見直みなおしに応おうじたことを受うけ、実業家じつぎょうかの馬雲うまくも（ジャック・マー）氏しは支配株主しはいかぶぬしではなくなると明あきらかにしました。
　アントの声明せいめいやＣＮＮの計算けいさんによると、調整後ちょうせいご、馬氏うましの持もつ議決権ぎけつけんの比率ひりつは６．２％に低下ていかしました。
　２０２０年ねんに証券取引所しょうけんとりひきしょに提出ていしゅつされたアントのＩＰＯ（新規株式公開しんきかぶしきこうかい）目論見書もくろみしょによると、見直みただしし前まえの時点じてんでは、馬氏うましは杭州雲鉑こうしゅうくも鉑などの企業きぎょうを通つうじて議決権ぎけつけんの５０．５２％を保有ほゆうしていました。
　アントは声明せいめいで、議決権ぎけつけんの調整ちょうせいは株主構成かぶぬしこうせいを「より透明とうめいかつ多様化たようか」するためのもので、株主かぶぬしの経済的利益けいざいてきりえきには一切影響いっさいえいきょうがないと述のべました。
　アントはまた、馬氏うましを含ふくむ１０の主要株主しゅようかぶぬしは議決権行使ぎけつけんこうしの際さいに協調きょうちょうせず、単独たんどくで投票とうひょうすることに同意どういしたと説明せつめい。従したがって、単独たんどくまたは共同きょうどうでアント・グループの支配権しはいけんを握にぎる株主かぶぬしはいなくなるとしています。
　中国当局ちゅうごくとうきょくは２０年ねん１１月がつ、アントの３７０億おくドル規模きぼのＩＰＯに待まったをかけ、事業じぎょうの再編さいへんを指示しじしていました。
　アント・グループは中国ちゅうごくネット通販大手つうはんおおてアリババのフィンテック関連会社かんれんがいしゃ。両社りょうしゃとも馬氏うましが創業そうぎょうしました。