出場力士の中で番付最高位の大関 貴景勝は、平幕の翔猿に敗れ、早くも黒星を喫しました。
中入り後の勝敗です。
▽千代丸に剣翔は、剣翔が「寄り切り」で勝ちました。
▽宝富士に一山本は、宝富士が「はたき込み」。
▽東龍に水戸龍は、東龍が「上手投げ」。
▽琴勝峰に輝は、琴勝峰が「寄り切り」。
▽隠岐の海に琴恵光は、琴恵光が「押し出し」。
▽千代翔馬に碧山は、碧山が「きめ出し」。
▽平戸海に栃ノ心は、平戸海が「上手投げ」。
▽隆の勝に阿武咲は、阿武咲が「押し出し」。
▽王鵬に遠藤は、遠藤が「下手投げ」。
▽宇良に北勝富士は、宇良が「押し出し」。
宇良は「うまくかみ合ってよかった。相撲はじゃんけんみたいなものなので」とひょうひょうと答えていました。
▽錦木に妙義龍は、錦木が「押し出し」で勝ちました。
▽佐田の海に錦富士は、錦富士が「はたき込み」。
錦富士はことし初白星を挙げましたが「落ち着いて臨めたが、内容がよくないのであしたからまた気持ちを切り替えて前を向いて準備したい」と先を見据えました。
▽翠富士に竜電は、翠富士が「肩透かし」。
錦富士と同じ伊勢ヶ濱部屋の翠富士は得意技の肩透かしで竜電に勝って「朝から練習してきたので、それができた。きょうは気分よく帰れる」と笑顔を交えて話していました。
▽新小結の若元春に阿炎は、阿炎が「突き落とし」。
阿炎は新小結・若元春との物言いがつく一番を制し「立ち合いはしっかり当たれたので距離が取れた。勝ち負けを気にせず、一番に集中していきたい」と落ち着いていました。敗れた若元春は「一方的に負けてきた相手で、今までにないくらいの相撲は取れたので、気落ちはしていない。いい体勢を作った時に、焦って前に出ているので、足から出ていかないといけない」と冷静に分析していました。
▽玉鷲に明生は、玉鷲が「押し出し」。
ベテランの玉鷲は小結・明生を圧倒する押し相撲で勝ち「相手の動きが速いので、一気に潰しにいきたいと思っていて、それができた。いらないことは考えず、楽しく相撲を取りたい」と明るく答えていました。
▽御嶽海に若隆景は、御嶽海が「送り出し」。
関脇・若隆景は土俵際の粘りを見せたものの御嶽海に敗れ「先に攻められてしまったので、切り替えてあしたからしっかりと取りたい」と淡々と答えました。
▽正代に大栄翔は、大栄翔が「突き出し」、正代は2連敗です。
大栄翔は関脇・正代に組ませるすきを与えず一気に突き出して2連勝。「しっかり立ち合いで圧力を伝えて突き放そうと思っていたので、思ったとおり取れた」と振り返りました。また、今場所は新型コロナウイルスの感染対策が緩和され、声を出して応援することが一部認められていて「久々の歓声を頂いて、改めて声援は力になると思いながらやっている。感謝してやっていきたい」と話していました。
▽霧馬山に高安は、霧馬山が「押し倒し」。
小結・霧馬山は去年何度も優勝争いに絡んだ関脇・高安に勝って「一生懸命に前に出ると思っていった。負けたくない気持ちでいっているから、勝ててよかった」と話していました。
▽豊昇龍に新小結の琴ノ若は、豊昇龍が「下手投げ」。
関脇・豊昇龍は新小結・琴ノ若に豪快な下手投げで勝ち「集中してよかったと思う」と振り返りました。三役以上の力士ではただ1人の勝ちっぱなしとなったことについては「気にしていないので頑張る」と答えていました。敗れた琴ノ若は「どしっと構えてしっかり攻められたらよかった。しっかり修正して攻める相撲を続けたい」と話していました。
▽大関 貴景勝に翔猿は、翔猿が「はたき込み」。一人大関の貴景勝に2日目で土がつきました。
翔猿は高校の後輩でただ1人の大関、貴景勝をはたき込んで破り「きのうは攻められなかったので、どんどん攻めていこうと思っていった」と、はきはきと答えていました。そして「三役定着、もっと上を目指して頑張りたい」とことしの目標を語っていました。敗れた貴景勝はリモートでの取材に応じませんでした。