2022年1月に起きたトンガの海底火山噴火は世界的な津波を引き起こし、地球温暖化の原因となる大量の水蒸気が成層圏に放出されました。
それに加え、この噴火はわずか5分で2万5500回を超す雷を発生させ、6時間の間に発生した雷は40万回近くに達したという観測結果が、このほど新たに発表されました。噴火のピーク時には世界で発生した雷の半分が、同火山の周りに集中していました。
世界各地の雷を観測している環境モニタリング会社ヴァイサラによると、フンガトンガ・フンガハーパイ火山の大噴火はあらゆる記録を打ち破りました。同社が40年にわたり行っている雷観測で、雷が最も極端に集中した事象だったと位置付けています。