そのうえで「ノーマルヒルもラージヒルもトップの選手とあと2、3メートルの距離という壁がある。今シーズンの目標は、ワールドカップで表彰台に立つことと、世界選手権でメダルを獲得することなのでそれまでに安定したジャンプを飛べるように強い意識を持って練習していきたい」と話していました。
新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの開催となったスキージャンプ女子のワールドカップ蔵王大会は、最終日の15日に個人の第13戦が行われました。
競技は、山形市蔵王のヒルサイズ102メートルのノーマルヒルで行われ、日本からは、エースの高梨選手や丸山希選手など6人が出場しました。
日本勢トップは勢藤選手で、1回目に94メートル50、2回目に90メートル50をマークして、合計ポイント205.0で14位に入りました。
エースの高梨選手は、1回目にK点と同じ95メートルを飛んで11位につけましたが、2回目はスーツの規定違反で失格となり、30位に終わりました。
高梨選手は去年の北京オリンピックの混合団体でもスーツの規定違反で失格となっていて、3年ぶりに国内で開催されたワールドカップでも悔しい結果となりました。
このほかの日本勢は伊藤有希選手が16位、丸山選手が17位、中山和選手が23位、宮嶋林湖選手が29位でした。
優勝は、オーストリアのエバ・ピンケルニッヒ選手で1回目に96メートル、2回目に98メートル50と飛距離を伸ばし、合計ポイント230.1で今シーズン5勝目をあげました。