欧州中央銀行(ECB)は16日、銀行部門の混乱よりもインフレが経済にとって差し迫った脅威だとして予定通り0.5%の利上げを決めました。
ECBはインフレを抑制しようと昨年7月以来、利上げを行っています。6回連続となる今回の措置で計3.5%の利上げとなり、ユーロを使用する20カ国のベンチマーク金利は3%になります。
ECBは「インフレ率が高い状態は長く続く」と予測しています。
一部のアナリストは、市場にさらなるストレスをかけるリスクを緩和するためにECBが利上げ幅を0.25%に縮小すると予想していました。米銀行シリコンバレーバンクの経営破綻(はたん)を受けて銀行部門に対する懸念が米国以外にも広がり、銀行株は15日、大きく売られました。