IAEA=国際原子力機関は、リビア国内の施設からウラン約2.5トン分の行方が分からなくなっていると発表しました。
IAEAの査察団は今週、リビア国内の施設を訪問しました。
その際、天然ウラン約2.5トンを含むドラム缶10本が申告されていた場所に保管されておらず、所在が分からなくなっていることが判明したということです。
IAEAは、加盟国に対して通知するとともにウランが持ち出された状況や現在どこにあるのかを明らかにするため、さらなる調査を行う予定です。
リビアは2003年に核や化学兵器の放棄に合意していますが、2011年に最高指導者のカダフィ大佐が失脚し殺害されて以降、国内は各派閥に分かれ混乱が続いています。