日銀が大規模金融緩和策を進めた結果、国の借金である国債を保有する割合が過去最大を更新したことが明らかになりました。
日銀によりますと、政府が短期の資金繰りのために発行するものを除いた国債の発行残高は、去年の年末時点で1051兆円でした。
日銀はこのうち547兆円を保有し、全体に占める割合が52%と過去最大となりました。
日銀が去年12月に金利の変動幅の上限を広げたことを受けて、さらなる金利の上昇を見込んだ投資家による国債の売りが強まり、保有割合が増加しました。
市場では政府の資金調達を日銀が支える「事実上の財政ファイナンス」との批判も出ています。