その結果、抗体が脳に届く量は、抗体を小さくしただけの場合と比べておよそ80倍に増え、効率が大幅に改善したということです。
また、マウスの脳内の異常なたんぱく質が4分の1以下に減って、記憶を維持しやすくなったということです。
この研究は、国際的な科学雑誌「ジャーナル オブナノバイオテクノロジー」で発表されました。
アルツハイマー病の新薬は製造コストが高額なため、少ない量でも有効性を発揮する薬の開発につながる成果だとしています。
アルツハイマー病の治療をめぐっては、原因とされる脳の異常なたんぱく質を取り除く抗体を用いた新薬の開発が相次いで行われていますが、抗体はそのままの大きさでは、血液から脳に異物が入り込むのを防ぐ「血液脳関門」を通り抜けることが難しく、わずかしか脳に届かないため、効率が悪いことが課題となっています。
その結果、抗体が脳に届く量は、抗体を小さくしただけの場合と比べておよそ80倍に増え、効率が大幅に改善したということです。
また、マウスの脳内の異常なたんぱく質が4分の1以下に減って、記憶を維持しやすくなったということです。
この研究は、国際的な科学雑誌「ジャーナル オブナノバイオテクノロジー」で発表されました。