対局は
午前9
時に
始まり、
先手の
渡辺二冠がおもむろに
飛車先の
歩を
突くと、
後手の
藤井五冠が
お茶をひとくち
含んだあと
同様に
歩を
動かし、
その後、
大駒の「
角」を
交換して、
互いに駒組みを
進めていました。
藤井五冠は現在、竜王、王位、叡王、王将、棋聖の5つのタイトルを保持し、これまですべての防衛に成功しています。
19日の対局に勝って「棋王戦」を制すると、羽生善治九段(52)が1994年12月に達成して以来、史上2人目の「六冠」達成となり、最年少記録も更新します。
一方の渡辺二冠は、10年前に初めて「棋王戦」を制して以降、タイトル防衛を続けていて、今回11連覇がかかっています。
「
棋王戦」
五番勝負は、
藤井五冠が2
連勝して
タイトル獲得に
王手をかけたあと、
渡辺二冠が
第3
局に
勝利して
踏みとどまり、19
日の
第4
局を
迎えています。
藤井五冠が史上最年少で六冠を達成するか、渡辺二冠が最終局に持ち込むか、勝敗は19日午後に決まる見通しです。