高市たかいち大臣だいじんは「答弁とうべんを拒否きょひしていると受け止うけとめられるのは本意ほんいではない」と釈明しゃくめいしました。

放送ほうそう法ほうが定さだめる「政治せいじ的てき公平こうへい」の解釈かいしゃくに関にかんする総務そうむ省しょうの行政ぎょうせい文書ぶんしょをめぐり、高市たかいち大臣だいじんは先週せんしゅう、参議院さんぎいん予算よさん委員いいん会かいの質疑しつぎで、立憲りっけん民主みんしゅ党とうから答弁とうべんの内容ないようが変かわり信用しんようできないと指摘してきされたのに対にたいし「私わたしの答弁とうべんが信用しんようできないのであれば、もう質問しつもんしないでほしい」と答弁とうべんしました。

立憲りっけん民主みんしゅ党とうは、閣僚かくりょうの責任せきにんを放棄ほうきする問題もんだい発言はつげんだとして、謝罪しゃざいと撤回てっかいを求もとめ、20日にちの参議院さんぎいん予算よさん委員いいん会かいで、末松すえまつ委員いいん長ちょうは高市たかいち大臣だいじんの答弁とうべんについて「誠まことに遺憾いかんだ」と述のべ、真摯しんしに答弁とうべんをするよう注意ちゅういしました。

これに対にたいし高市たかいち大臣だいじんは「注意ちゅういは重おもく受け止うけとめる。信用しんようしてもらえないのであれば質問しつもんされても納得なっとくされる答弁とうべんをすることは難むずかしいという思おもいで申し上もうしあげた。答弁とうべんを拒否きょひしていると受け止うけとめられ、国会こっかい審議しんぎに迷惑めいわくをかけることは本意ほんいでない」と釈明しゃくめいしました。

一方いっぽう、答弁とうべんは撤回てっかいしませんでした。

このため、末松すえまつ委員いいん長ちょうは「『質問しつもんしないでほしい』という表現ひょうげんは全まったく適切てきせつでない。閣僚かくりょうが国会こっかい議員ぎいんの質問しつもんする権利けんりについて、やゆしたり、否定ひていしたりするのは大おおきな間違まちがいだ」と重かさねて注意ちゅういしました。