ストレス解消かいしょうやリラックス効果こうかがあるとされる「口笛くちぶえ」と一緒いっしょに、体からだを動うごかすオリジナルの体操たいそうを行おこなっています。

何なによりの“しあわせ”は、毎朝まいあさ、仲間なかまに会あえること。

取材しゅざいした日ひ、ちょうど誕生たんじょう日びを迎むかえたという女性じょせいは、85歳さいに。

楽たのしい気分きぶんで吹ふけば、心こころにも太陽たいようが昇のぼります。

リーダーの山下やました裕ひろしさんは、この“健康けんこう口笛くちぶえ体操たいそう”がスタートした12年ねん前まえから、毎朝まいあさのように口笛くちぶえを吹ふいてきました。

震災しんさいが発生はっせいしてからの2年間ねんかん。

「口笛くちぶえの会かい」のメンバーは福島ふくしま県けんを訪問ほうもんして口笛くちぶえを披露ひろうしたり、共ともに合唱がっしょうしたりするなど被災ひさい地ちとの交流こうりゅうを深ふかめてきました。

その証あかしとして植樹しょくじゅしたのが、鉛筆えんぴつのように細ほそい「滝たき桜さくら」の苗木なえぎでした。

大切たいせつに育そだてること3年ねん。2015年ねん、ついに花はなが咲さきました。

その後そのごは、毎年まいとし、花はなが咲さくと、みんなで花見はなみをしたり、口笛くちぶえを吹ふいたりしています。

仲間なかまのハーモニカに合あわせ口笛くちぶえで演奏えんそうしたのは、童謡どうよう「ふるさと」

「ふるさと」を思おもい、手てを合あわせるすべての人ひとへ、鎮魂ちんこんの口笛くちぶえです。

すると…

「口笛くちぶえの会かい」にも、笑顔えがおの花はなが咲さきます。

「すごい！すごい！ええ声こえやったから、滝たき桜さくらに届とどいたんやなぁーなぁ-」

リーダー・山下やました裕ひろしさん

「まず元気げんきを持もってないと人ひとは救すくえない。こんなんで救すくえるとは思おもっていませんが、1000年ねん咲き誇さきほこる親おやの滝たき桜さくらに負まけないくらいに守口もりぐちの桜さくらが成長せいちょうすると信しんじて、皆みなさんと一緒いっしょに口笛くちぶえを続つづけていきたいと思おもっています」

メンバーが欠かかさずに続つづけてきたことがあります。

福島ふくしま県けんで被災ひさいし、守口もりぐちに「滝たき桜さくら」を植樹しょくじゅした女性じょせいへ、桜さくらの写真しゃしんを届とどけることです。

来年らいねんも1輪りんでも多おおくの花はなが咲さきますように。

口くちも健康けんこうも桜さくらも守まもる守口もりぐち市しの“桜さくら守まもる”。

祈いのりを乗のせた口笛くちぶえに、きょうも滝たき桜さくらは耳みみを澄すませています。