ドイツの
閣僚が26
年ぶりに
台湾を
訪問し、
半導体やAI=
人工知能などの
分野での
協力をうたった
協定を
結びました。
ドイツのシュタルクワツィンガー教育・研究相が21日、台湾の国家科学技術委員会を訪れ、閣僚の呉政忠主任委員と会談しました。
会談後、シュタルクワツィンガー教育・研究相は「台湾とドイツは民主主義、透明性、開放性、自由といった価値を共有し、科学技術の分野で協力と交流を長年行っている。ドイツはこの深いパートナーシップを評価している」と述べました。
そして、呉主任委員とともに、互いの窓口機関の代表による科学技術協力協定への署名に立ち会いました。
呉主任委員は
取材に対し、
今回の
協定は
半導体やAI、
それに
水素エネルギーなどを
重点分野とした
協力をうたっていると
明らかにしました。
そのうえで「台湾の半導体とドイツの自動車工業を結び付ければ、ウィンウィンの結果が得られる」と期待を示しました。
シュタルクワツィンガー教育・研究相はドイツの閣僚として26年ぶりに台湾を訪問していて、22日までの滞在中、半導体研究センターを視察するほか、閣僚の潘文忠教育部長とドイツ人に対する中国語教育での協力について話し合うということです。
ドイツの
閣僚が26
年ぶりに
台湾を
訪問したことについて、
中国外務省の
汪文斌報道官は21
日の
記者会見で「われわれはドイツ
側の
悪質な
行為に
断固反対する」と
述べ、
強烈な
不満を
表明するとともに
厳正な
抗議を
行ったと
明らかにしました。
そのうえで「ドイツには、『1つの中国』の原則を厳守し、台湾独立勢力に誤ったシグナルを送ったり台湾問題に名を借りて中国の内政に干渉したりすることを直ちにやめるよう求める」と述べました。