21世紀枠で初出場となる城東は、選手がわずか12人しかおらず、永野さんは、日頃の練習からノッカーを務めてチームを支えてきました。
こうした中、永野さんは22日、東京の東海大菅生高校と対戦する第3試合の試合前練習でノッカーを務め、チームのユニフォーム姿でグラウンドに姿を現しました。
ノックの出来については「もっとできていた時があったので、100点ではないですが、楽しかったので100点です」と笑顔で話していました。 そのうえで、「夏にまたみんなで甲子園の土を踏みたいです。ノックも打ちたいです」と話していました。
そのうえで、「これから野球の世界でも女の子がどんどん活躍してほしいと思いますし、自分と同じように野球をしてきた女の子やマネージャーとして甲子園に立つことを目標に頑張っている女の子たちに希望を与えることができたらうれしいです」と話していました。
日本高校野球連盟によりますと、安全面から試合に出場したり、練習に参加したりできるのは、男子に限られてきました。 ▽1996年の夏の全国高校野球から記録員がベンチに入るようになり、福岡の東筑高校の女子マネージャーが春夏の甲子園で初めてベンチ入りしました。 その後、 ▽2008年のセンバツ高校野球で、山口の華陵高校の女子部員が、大会前の甲子園練習への参加を認められなかったことや、 ▽2016年の夏に、大分高校の女子部員が、大会前の甲子園練習でノックの補助役で参加した際、大会関係者に制止されたことなどを受けて、 大きな議論となりました。 そして、 ▽2017年のセンバツで、大会前の甲子園練習について、女子部員がヘルメットをかぶるなど十分な安全対策をとったうえで、ファウルゾーンの人工芝部分から外野ノックのボール渡しや、ベンチ前での用具整理することなどが認められました。 さらに、 ▽去年夏の甲子園からは、試合直前の守備練習でノッカーにボールを渡すことや、試合中にファウルボールなどを処理するボールパーソンを担当することが認められました。 そして、 ▽今大会から、試合直前の守備練習でノッカーを務めることも新たに認められ、徳島の城東高校の女子マネージャーが実際にノックをしました。 こうした活動ができるのは、安全面から、ふだんも同じように練習に関わっている場合に限られています。 一方、おととしからは、「女子野球の甲子園」とも言われる、全国高校女子野球の決勝が甲子園で行われています。
永野さん「安心して打てた」
ボール渡した女子部員も
甲子園での女子部員の活躍の場 徐々に広がる
春夏の甲子園で女子がノッカーを務めるのは初めてです。