そのうえで、「こうした事態が発生しないようにすることが銀行の審査の本質だ」として、銀行への監督や規制を強化する必要があるという考えを示しました。
Q1. 22日のFRBの政策判断をどのように受け止めたか。 A1. FRBは今回、金融システムで起きている不確実性のために利上げを停止すると、私たちは予測していた。 今回の利上げは、FRBは望まなかったが、やらざるを得なかった自信のない利上げだと見ている。 パウエル議長は今回の会合で利上げの停止を検討していたと明らかにしており、ぎりぎりの判断だったと思う。 Q2. アメリカで銀行の破綻が相次いでも、FRBは利上げを止めなかった理由をどのように考えるか。 A2. 金融システム全体に亀裂が入っているのは明らかで、金融機関の流動性についての懸念が出てきている。 しかし、金融市場が利上げを織り込んでいたので、FRBは利上げに踏み切ったのだと思う。 もし市場が利上げの想定をここまで織り込んでいなければ、利上げは休止したのではないかとみられる。 Q3. パウエル議長の会見での発言については、どのように捉えているか。 A3. パウエル議長の発言は非常に慎重だったと思うし、(金融システムの問題を含めて)より広い範囲で起きていることに対して明らかに懸念を示していた。 インフレが引き続き問題であることは認識していたが、それを優先するというより、バランスのとれたメッセージを伝えようとしていたのではないか。 Q4. 今後のFRBの金融政策についてどのように見るか。 A4. 私たちはこれで利上げを止めるか、最大でもあと1回の利上げになるのではないかと考えている。 それは今後、金融システムでさらに問題が広がるかどうかにもよる。 物価の上昇するスピードは今後4月から6月の3か月間で下がると見込まれている。 アメリカ経済は、データでは過去6か月から9か月の間に減速しているが、今後半年間でさらに悪化すると考えている。 そうなれば、FRBが利上げを止める機会になる。 Q5. パウエル議長は、銀行の破綻の動きは信用収縮をもたらすと言及したが、個人消費を含む景気の見通しをどう見るか。 A5. 銀行が融資枠を縮小し、リスクを避ける姿勢を強めれば、個人消費も落ち込み、最終的には景気後退に陥るだろう。 最近、金融システムで起きたことは景気後退が想定より早く起きる可能性をおそらく示している。 また、景気後退だけでなく、物価の上昇と景気の減速が同時に進む「スタグフレーション」のリスクも高まっている。
カリフォルニア州に拠点を置く地方銀行、パシフィック・ウェスタン・バンクを傘下に持つ持ち株会社は22日、銀行の今月20日時点の預金残高が271億ドルと、去年の年末と比べて68億ドル、率にして20%減少したと発表しました。 会社は、アメリカで今月10日と12日に2つの銀行、シリコンバレーバンクとシグネチャーバンクが相次いで経営破綻した影響で、預金流出が起きたとしています。 一方、会社は民間の投資会社から14億ドルを調達したほか、FRB=連邦準備制度理事会が新たに導入した金融機関に追加で資金を供給する枠組みによって21億ドルを借り入れるなど、資金繰りを強化したとしています。 アメリカでは、同じくカリフォルニア州に拠点を置くファースト・リパブリック・バンクも預金が流出したと伝えられ、11の大手金融機関が16日、合わせて300億ドルを預金して支援を行うなど、金融不安を抑え込もうとする動きが広がっています。
アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会の決定を受け、アメリカの利上げのペースは加速しないのではないかという見方が広がってドルを売って円を買う動きが強まっています。 アメリカの中央銀行にあたるFRBは、現地時間の22日、インフレを抑えるために0点25%の利上げを決めましたが、ことしの年末時点の政策金利の見通しは去年12月時点から変わらず、利上げのペースは今後、加速しないのではないかとの見方が広がりました。 これを受けてアメリカの長期金利は低下し、日米の金利差の縮小が意識されてドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は1ドル=130円台後半まで値上がりしています。 市場関係者は、「投資家の間では、アメリカの金融機関の相次ぐ経営破綻などをきっかけとした金融システムへの懸念はくすぶっており、円相場は当面、不透明な状況が続きそうだ」と話しています。
米 専門家の見方は…
米西部の地方銀行で預金流出 2銀行の経営破綻が影響か
円相場 1ドル=130円台後半まで値上がり
一方、FRBのパウエル議長は、銀行破綻が相次いだことをふまえ、銀行への監督や規制を強化する必要があるという考えを強調しました。
FRBは、21日から2日間、開いた会合で0.25%の利上げを決めました。
金融不安がくすぶる中でも物価と労働市場に関する指標が予想以上に強かったことを理由にあげています。
パウエル議長は記者会見で、「会合の参加者は、インフレ率が徐々に低下することを予測しているが、それでも年内の利下げは想定していない」と述べました。
また、FRBは会合の参加者18人による政策金利の見通しを示しました。
それによりますと、ことしあと1回、0.25%の利上げが行われる想定となりました。
パウエル議長 “銀行への監督や規制強化が必要”
一方、経営破綻した「シリコンバレーバンク」について、パウエル議長は、「経営陣は非常に急速に事業を拡大させながらリスクを回避する手段を取らず、かつてないような速度で巨額の取り付けが起きた」と述べ、この銀行の経営に問題があり、アメリカの銀行システム全体の問題ではないと強調しました。
FRBの利上げの決定について、ニューヨークの「MUFGセキュリティーズアメリカ」で、経済全般の戦略部門の責任者を務めるジョージ・ゴンカルベス氏に聞きました。
アメリカ西部カリフォルニア州に拠点を置く地方銀行で預金流出が起きていることが分かりました。銀行の持ち株会社は相次ぐ銀行の経営破綻で顧客が預金を引き出したとしています。
23日の東京外国為替市場、円相場は1ドル=130円台後半まで値上がりしています。
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May 4, 2024 08:05
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May 4, 2024 06:05
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