米カリフォルニア州南部沖で起きた原油流出で、油まみれになった野鳥や魚が海岸に打ち上げられています。専門家は、野生生物に及ぼす広範な影響についてはまだ分からないと指摘しました。
最初の犠牲者はカッショクペリカンでした。油にまみれた野生生物の保護活動を行っている団体OWCNは4日の記者会見で、原油まみれになったこのペリカンを、3日に安楽死させたことを明らかにしました。
3日にはオオバン、アカオタテガモ、ペリカンが各1羽、4日にはミユビシギ1羽が保護されました。ほかにも原油にまみれた鳥が飛んでいるのが目撃されましたが、捕獲は難しかったということです。
約12万6000ガロン(約58万リットル)の原油は、同州ハンティントンビーチ沖約8キロの地点で流出しました。専門家は野生生物に与える影響を懸念します。死んだ動物の数は分かっておらず、野生生物の専門家が海岸に打ち上げられた動物を収集しています。