米ユタ州グレートソルトレイク砂漠にある遺跡で、狩猟採集民が使っていた古代の炉床から炭化したタバコの種が見つかりました。人類がタバコを使い始めたのは、これまでの定説よりも9000年以上早い約1万2000年前だったと研究者は推測しています。
炉床はグレートソルトレイク砂漠にあるウィッシュボーン遺跡で2015年に見つかりました。研究チームが発掘した遺跡は石器や骨に囲まれていて、一部が風によって露出していました。研究室に戻ったところで植物学者が種子を発見。小さすぎて正確な年代は特定できなかったが、炉床から採集した炭素の年代調査の結果、石器時代の人類が約1万2300年前に火を起こしていたことが分かりました。
タバコは米大陸に自生していて、先住民は欧州に植民地化されるずっと前からニコチンの精神作用を利用しており、入植者がその習慣を欧州に持ち帰っていました。