日本新聞: 北朝鮮「新型SLBMの発射実験を実施」労働新聞が報道

北朝鮮きたちょうせん「新型しんがたSLBMの発射はっしゃ実験じっけんを実施じっし」労働ろうどう新聞しんぶんが報道ほうどう

Oct 20, 2021 13:10

Furigana

北朝鮮きたちょうせんは潜水せんすい艦かんから新型しんがたのSLBM＝潜水せんすい艦かん発射はっしゃ弾道だんどうミサイルを発射はっしゃする実験じっけんに、19日にち成功せいこうしたと発表はっぴょうしました。発射はっしゃされたミサイルは模様もようや形状けいじょうから、ピョンヤンで開幕かいまくした兵器へいきの展示てんじ会かいで初はじめて確認かくにんされた小型こがたのSLBMである可能かのう性せいが指摘してきされています。

20日にち付づけの朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう機関きかん紙し「労働ろうどう新聞しんぶん」は、国防こくぼう科学かがく院いんが19日にち、党とうの軍需ぐんじゅ工業こうぎょう部長ぶちょうらの立ち会たちあいのもと、新型しんがたのSLBMの発射はっしゃ実験じっけんに成功せいこうしたと伝つたえました。

北朝鮮きたちょうせんが19日にち午前ごぜん、東部とうぶのハムギョン（咸鏡きょう）南道みなみどうシンポ（新しん浦うら）の沖合おきあいから日本海にほんかいに向むけて行いった短距離たんきょり弾道だんどうミサイルの発射はっしゃを指さすとみられます。

北朝鮮きたちょうせんがSLBMを発射はっしゃしたのは、おととし10月つきに東部とうぶのウォンサン（元山もとやま）沖おきから「北極星ほっきょくせい3型がた」を発射はっしゃして以来いらいです。

発表はっぴょうでは「5年ねん前まえに初はじめてSLBMを発射はっしゃした潜水せんすい艦かんから再ふたたび新型しんがたSLBMの発射はっしゃに成功せいこうした。多おおくの進化しんかした誘導ゆうどう技術ぎじゅつが導入どうにゅうされた」としています。

紙面しめんには、海上かいじょうにうち出だされたミサイルが炎ほのおを吹き出ふきだしながら上昇じょうしょうしていく様子ようすや、浮上ふじょうした潜水せんすい艦かんの姿すがたを捉とらえた写真しゃしん合あわせて5枚まいが掲載けいさいされています。

このミサイルについて、韓国かんこくの専門せんもん家かなどは、模様もようや形状けいじょうから今月こんげつ11日にちにピョンヤンで開幕かいまくした兵器へいきの展示てんじ会かいで初はじめて確認かくにんされた、これまでより小型こがたのSLBMである可能かのう性せいを指摘してきしています。

一方いっぽうで韓国かんこくは、北朝鮮きたちょうせんによる過去かこのSLBMの発射はっしゃは、潜水せんすい艦かんではなく、水中すいちゅうに設もうけられた発射はっしゃ装置そうちからだったとみていて、北朝鮮きたちょうせんが、潜水せんすい艦かんからのSLBMの発射はっしゃ実験じっけんに初はじめて成功せいこうしたと先月せんげつ発表はっぴょうした韓国かんこくを意識いしきしているとの見方みかたも出でています。

磯崎いそざき官房かんぼう副ふく長官ちょうかん “EEZ外側そとがわの日本海にほんかいに落下らっか”1発はつはSLBMとの見方みかた

磯崎いそざき官房かんぼう副ふく長官ちょうかんは記者きしゃ会見かいけんで、19日にちに北朝鮮きたちょうせんが発射はっしゃしたミサイルのうち、日本にっぽんのEEZ＝排他はいた的てき経済けいざい水域すいいきの外側そとがわの日本海にほんかいに落下らっかしたと推定すいていされる1発はつについて、新型しんがたで、固体こたい燃料ねんりょう推進すいしん方式ほうしきのSLBM＝潜水せんすい艦かん発射はっしゃ弾道だんどうミサイルだという見方みかたを明あきらかにしました。

そのうえで「先月せんげつ12日にちに北朝鮮きたちょうせんメディアが映像えいぞうなどを公表こうひょうした展覧てんらん会かいに登場とうじょうしたミサイルのうち、これまで北朝鮮きたちょうせんにより名称めいしょうなどが発表はっぴょうされていないSLBMとみられるものと、外形がいけい上じょう、類似るいじ点てんはあるが、この場ばで確かくたることをお答おこたえすることは差し控さしひかえたい」と述のべたうえで、詳細しょうさいについては引き続ひきつづき分析ぶんせきする必要ひつようがあるという考かんがえを示しめしました。