横浜市の
病院で
入院患者3
人の
点滴に
消毒液を
混入して、
殺害した
罪に
問われている
元看護師の
裁判で、
遺族からの
質問に
元看護師は「かけがえのない
家族を
奪ったのだと、
罪の
重さを
痛感しました」と
述べました。
横浜市神奈川区の旧「大口病院」の元看護師、久保木愛弓被告(34)は5年前、入院患者3人の点滴に消毒液を混入し、殺害した罪などに問われています。
20日は遺族による被告人質問が行われ、代理人を務める弁護士から被害者が苦しんで亡くなったことをどう思うか問われると、被告は「本当に申し訳ないことをしたと思いますが、ことばでどう表現していいか分かりません」と答えました。
さらに「あなたの両親と年齢が変わらない人もいたと思いますが」と問われると、被告は「両親はかけがえのない存在だと感じています。ご家族からかけがえのない両親を奪ったのだと、罪の重さを痛感しました」と、時折声を震わせながら述べました。
一方、検察官が事件の前に看護師をやめることを考えなかったのか尋ねると「やめたあとにどのような仕事をして生きていけばいいか、分かりませんでした」と述べました。
裁判は22日、検察側の論告と求刑、弁護側の弁論が行われます。