日本新聞: プロ野球セ・リーグヤクルトが6年ぶり日本シリーズ進出決定

プロ野球やきゅう、セ・リーグせり-ぐのクライマックスシリーズファイナルステージの第だい3戦せん、ヤクルト対たい巨人きょじんは、規定きていにより9回かい表ひょう終了しゅうりょう2対たい2のコールドゲームで引き分ひきわけました。

ヤクルトは、リーグ優勝ゆうしょうしたチームに与あたえられるアドバンテージの1勝しょうを含ふくめて対戦たいせん成績せいせきを3勝しょう1分わけとし、6年ねんぶりの日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつを決きめました。

神宮じんぐう球場きゅうじょうで行おこなわれたクライマックスシリーズのファイナルステージは、セ・リーグせり-ぐを制せいしたヤクルトと3位い・巨人きょじんが対戦たいせんし、ヤクルトがアドバンテージを含ふくめて3勝しょう0敗はいとし、日本にっぽんシリーズ出場しゅつじょうに王手おうてをかけて第だい3戦せんに臨のぞみました。

ヤクルトは3回かい、犠牲ぎせいフライで先制せんせいされ、打線だせんも巨人きょじんの先発せんぱつ、メルセデス投手とうしゅに6回かいまでヒット1本ほんに抑おさえられ、得点とくてんを奪うばえませんでした。

しかし7回かいに、巨人きょじんの2人にん目めのデラロサ投手とうしゅを2アウト満塁まんるいと攻せめ、39歳さいのベテラン青木あおき宣せん親おや選手せんしゅが代かわった3人にん目めの中川なかがわ皓あきら太ふとし投手とうしゅの初球しょきゅうを打うって2点てんタイムリーヒットとし逆転ぎゃくてんしました。

ヤクルトはこのあと、8回かいに同点どうてんに追おいつかれましたが、9回かいは抑おさえのマクガフ投手とうしゅが締しめ、ことしのクライマックスシリーズは延長えんちょう戦せんを行おこなわないため、規定きていにより、9回かい表ひょう終了しゅうりょう2対たい2のコールドゲームで引き分ひきわけました。

ヤクルトは、アドバンテージを含ふくめた対戦たいせん成績せいせきを3勝しょう1分わけとし、巨人きょじんが残のこり試合しあいを全勝ぜんしょうしても上回うわまわることができないため、6年ねんぶりの日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつを決きめました。

ヤクルト高津たかつ監督かんとく「必かならず日本一にっぽんいちに」

ヤクルトの高津たかつ臣しん吾われ監督かんとくは「難むずかしい戦たたかいだったが、選手せんしゅの強つよさ、成長せいちょうをみた。つないでいく野球やきゅうがきょうの試合しあいできたと思おもう」と試合しあいを振り返ふりかえりました。

また、ファイナルステージを振り返ふりかえり「期待きたいして初戦しょせんに送り込おくりこんだ奥川おくがわ投手とうしゅがチームに勢いきおいをつけてくれた。あそこまでやってくれるとは思おもっていなかった」と評価ひょうかしていました。

そのうえで「日本一にっぽんいちになる挑戦ちょうせん権けんを得えたので、ファンのために戦たたかって必かならず日本一にっぽんいちになりたい」と意気込いきごんでいました。

巨人きょじん原はら監督かんとく「あと1本ほんが出でなかった」

巨人きょじんの原げん辰たつ徳とく監督かんとくは「あと1本ほんというのが神宮じんぐう球場きゅうじょうでなかなか出でなかった」と3試合しあいで2点てんに抑おさえられた打線だせんについて嘆なげきました。

そして「今こんシーズンはいろいろなことがありながら選手せんしゅたちもスタッフもよく頑張がんばった。結果けっか的てきにきょうが終戦しゅうせんになった」と総括そうかつしました。

ヤクルト 39歳さい青木あおきが逆転ぎゃくてんタイムリー

6年ねんぶりの日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつを決きめたヤクルト。

追おいかける展開てんかいの中なか、貴重きちょうな一いち本ほんを打うったのは、39歳さいのベテランでした。

ヤクルトは、第だい1戦せん、第だい2戦せんともに序盤じょばんで先制せんせいし、試合しあいを優位ゆういに進すすめ、日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつに王手おうてをかけていました。

しかし、第だい3戦せんは巨人きょじんの先発せんぱつ、メルセデス投手とうしゅに苦くるしめられました。

序盤じょばんから緩急かんきゅうを生いかしたピッチングに得点とくてんを奪うばえず、5回かいまでノーヒット。

6回かいに、ようやくチーム初はつヒットが出でて1アウト一塁いちるい三塁さんるいとメルセデス投手とうしゅを攻せめましたが、4番ばんの村上むらかみ宗そう隆たかし選手せんしゅを迎むかえる絶好ぜっこうの場面ばめんでしたが、レフトフライ。

続つづく5番ばんのサンタナ選手せんしゅは空振からぶり三振さんしんに倒たおれ、再ふたたび得点とくてんを奪うばえませんでした。

それでも7回かい。

2人にん目めのデラロサ投手とうしゅから2アウト満塁まんるいのチャンスを作つくり、バッターボックスには2番ばんの青木あおき宣せん親おや選手せんしゅ。

ベテランらしく、ここからマウンドにあがった巨人きょじん3人にん目めの中川なかがわ皓あきら太ふとし投手とうしゅのかわりばなの初球しょきゅうを捉とらえ、逆転ぎゃくてんの2点てんタイムリーヒットとしました。

ヤクルトは、このあと同点どうてんとされましたが、規定きていにより日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつを決きめました。

巨人きょじん打順だじゅん変更へんこうも最後さいごまで打線だせんつながらず

巨人きょじんは、不動ふどうの4番ばん、岡本おかもと和かず真ま選手せんしゅを欠かく中なかで打順だじゅんを変更へんこうし、てこ入てこいれをはかりましたが、最後さいごまで打線だせんがつながりませんでした。

2試合しあい連続れんぞくで完封かんぷう負まけを喫きっして崖がけっぷちとなった巨人きょじん。

レギュラーシーズン、全ぜん試合しあいで4番ばんとして出場しゅつじょうし、2年ねん連続れんぞくでタイトルを2冠かんした岡本おかもと選手せんしゅが上半身じょうはんしんのコンディション不良ふりょうで欠場けつじょうとなり、打線だせんは4番ばんに短期たんき決戦けっせんの経験けいけんが豊富ほうふな丸まる佳けい浩ひろし選手せんしゅを据すえて臨のぞみましたが、第だい2戦せんまでのファイナルステージのチーム打率だりつが1割わり3分ふん1厘りんと打線だせんが完璧かんぺきに抑え込おさえこまれ、流ながれをつかめていませんでした。

ファイナルステージ前まえに「ベンチ全員ぜんいんで戦たたかう」と話はなした原はら監督かんとくは、12日にちの第だい3戦せんで打順だじゅんを組み替くみかえました。

ファイナルステージ2試合しあいで8打数だすうノーヒット、5三振さんしんと当あたっていない1番ばんの松原まつばら聖きよし弥わたる選手せんしゅを8番ばんに下さげて6打数だすうでヒット2本ほんの吉川よしかわ尚輝なおき選手せんしゅを1番ばんに据すえました。

さらに、今こんシーズンかぎりで引退いんたいするベテランの亀井かめい善行よしゆき選手せんしゅを2番ばんに、大城おおしろ卓三たくぞう選手せんしゅを6番ばん、キャッチャーで起用きようしました。

3回かいにはフォアボールを選えらんだ吉川よしかわ選手せんしゅを一塁いちるいに置おき、亀井かめい選手せんしゅが追い込おいこまれてからもしぶとくライト前まえに運はこび、一塁いちるい三塁さんるいとチャンスメークをしました。

そして、3番ばんの坂本さかもと勇人はやと選手せんしゅの犠牲ぎせいフライでファイナルステージ、21イニング目めにして初はつ得点とくてんをあげて先制せんせいしました。

しかし、その後そのごは再三さいさん、チャンスを作つくるものの1点てんしか奪うばえず、2対たい2で引き分ひきわけました。

巨人きょじん打線だせんは3試合しあいでタイムリーヒットは1本ほん。

打線だせんの組み替くみかえも実みのらず、3試合しあいでわずか2点てんしか奪うばえず、日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつはなりませんでした。

ヤクルト監督かんとくと選手せんしゅが記者きしゃ会見かいけん

高津たかつ臣しん吾われ監督かんとくは「短期たんき決戦けっせんで難むずかしい戦たたかいだったが、思おもった以上いじょうに力ちからを発揮はっきして、いい戦たたかいができた。自信じしんとやる気やるきを持もって戦たたかう選手せんしゅたちの姿すがたは見みているだけで勝かてると思おもっていた」とファイナルシリーズを振り返ふりかえりました。

そして、日本にっぽんシリーズについて聞きかれると「日本一にっぽんいちになるチャンスがあるのは2チーム。よくあるチャンスではないのでつかみたい。セ・リーグせり-ぐの代表だいひょうとして日本一にっぽんいちになりたい」と話はなし、20年ねんぶりの頂点ちょうてんを見据みすえていました。

39歳さいのベテラン、青木あおき宣せん親おや選手せんしゅは、7回かいの逆転ぎゃくてんの2点てんタイムリーヒットについて「打席だせきに入はいるときは久々ひさびさにドキドキした。打うてたあとはうれしかったですね」と振り返ふりかえりました。

日本にっぽんシリーズに向むけては「勝かち上あがることができた。今度こんどは日本一にっぽんいちになることが目標もくひょうだ」と次つぎを見据みすえていました。

第だい1戦せんで完封かんぷう勝利しょうりを挙あげ、クライマックスシリーズのMVP＝最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅに選えらばれた20歳さいの奥川おくがわ恭きょう伸しん投手とうしゅは「皆みなさんの力ちからがあってこそなので、とてもうれしい」と喜よろこびを語かたりました。

日本にっぽんシリーズに向むけては「日本にっぽんシリーズではベストを尽つくせるよう頑張がんばる。攻せめのピッチングで自分じぶんの持ち味もちあじを発揮はっきできるように頑張がんばる」と活躍かつやくを誓ちかいました。

1番ばんバッターとして3試合しあいで打率だりつ4割わりをマークし、日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつに貢献こうけんした塩見しおみ泰隆やすたか選手せんしゅは好調こうちょうの要因よういんについて「レギュラーシーズンが終おわって有意義ゆういぎに調整ちょうせいすることができた。いろいろな人ひとにアドバイスをもらったことがいちばん」と話はなしました。

そして、日本にっぽんシリーズに向むけては「持ち味もちあじの積極せっきょく性せいを生いかしてどんどん攻せめて出塁しゅつるいしてクリーンアップにつなげていきたい」と意気込いきごんでいました。

日本にっぽんシリーズは11月つき20日にちから

オリックスとヤクルトとの対戦たいせんとなったことしの日本にっぽんシリーズは11月つき20日にちから始はじまります。

第だい1戦せんと第だい2戦せんがオリックスの本拠地ほんきょち、京セラきょうせらドーム大阪おおさかで行おこなわれ、その後そのごは両りょうチームの本拠地ほんきょちが使用しようできないため、第だい3戦せんから第だい5戦せんが東京ドームとうきょうど-む、第だい6戦せんと第だい7戦せんがほっともっとフィールド神戸こうべで行おこなわれます。