三宅島には5つの港があり、軽石が入り込むのを防ぐため、当初予定していた21日から1日前倒しして、20日午後、すべての港にオイルフェンスが設置されることになっています。
生活物資補給への影響 心配の声
一方、船を運航する会社は、現時点で安全な運航に支障はないとしています。
伊豆諸島では生活物資の補給を船便が支えていて、このうち三宅島では、20日朝も島に到着した定期貨物船から飲料やタイヤなどが荷揚げされましたが、まとまった軽石が漂着すれば、船の運航と生活に影響がでるのではないかと心配する声も出ています。
島で商店を営む築穴宏さんは「軽石がたくさん漂着し、仮に定期船が動かなくなれば、店の商品も届かなくなる。島では物資を船に頼っているので、今後を考えると不安だ」と話していました。
島への旅客船や貨物船を運航している東海汽船によりますと、島へは食料品のほか日用品、ガソリンなどの燃料も船で運んでいるということです。
東海汽船は「現時点で、大規模な漂着は確認されておらず、安全な運航に支障はない。都などの話では、運航を中止するほどにはならないのではないか」としています。
都「大量漂着の情報なし」
都は、港に大量に流れ込むのを防ぐためオイルフェンスの設置を進めていて、19日までに3つの島の漁港に設置したほか、20日は午後に三宅島に5つあるすべての漁港にも設置することにしています。
また、フェンスの周辺にドローンを飛ばして、大量の軽石が漂着しないか警戒を続けています。