原子力事業を
手がける日立製作所とアメリカのGE=ゼネラル・エレクトリックの
合弁会社は、
従来より
小さく
建設コストが
低いとされる
小型原子炉の
建設をカナダの
電力会社から
受注したと
発表しました。
日本企業が受注にかかわるのは初めてだということです。
アメリカにある日立製作所とGEの合弁会社「GE日立ニュークリア・エナジー」は、2日にカナダのオンタリオ州にある電力会社から「小型モジュール炉」と呼ばれる原子炉の建設を受注したと発表しました。
従来の原子炉は出力が100万キロワットほどですが、受注した小型の原子炉は30万キロワットと小さいのが特徴で、建設までの工期が短く従来の原子炉と比べて炉を冷却しやすい構造だとしています。
会社では最大4基を建設し、1基目を早ければ2028年に完成させる予定です。
日立製作所によりますと、日本企業が小型原子炉の受注にかかわるのは初めてだということです。
東京電力福島第一原発の事故のあと、安全性などの課題が浮き彫りとなった原発は、建設の見送りが相次ぎました。
一方、脱炭素の機運が高まる中、海外では、運転中に二酸化炭素を排出しないとして小型の原子炉の活用を目指す動きが出ていて、アメリカやポーランドなどでは導入に向けた検討も進んでいます。