オーストリア北部リンツの裁判所は1日、手術ミスで男性患者の誤った脚を切断した外科医(43)に対し、罰金2700ユーロ(約35万円)の支払いを命じました。
このうち半額については支払いが猶予されます。裁判所の幹部はCNNの取材に、罰金の理由について「重過失傷害を犯したため」と説明しました。
手術ミスが発生したのは5月18日です。フライシュタットの病院に勤務していた外科医はこの日、左太ももの手術を行う予定でしたが、術前に医療記録や写真の確認が不十分で、右脚に手術部位のマークを付けました。
手術では何ら適応症がない右太ももが切断されたということです。男性はその後、正しい方の脚も切断しなければなりませんでした。