7日の午前中から9日にかけて再び強い寒気が断続的に流れ込んで、ふだんあまり雪が降らない近畿や東海の平地でも大雪のおそれがあります。
気象庁は交通影響などに警戒するとともに、吹雪や着雪に伴う停電や倒木、雪崩に注意するよう呼びかけています。
各地で雪強まり積雪増
気象庁によりますと、日本付近は冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が流れ込んでいる影響で北日本から東日本にかけて日本海側を中心に雪が降り続いています。
一連の寒波により各地で積雪は平年を上回っていて、午前6時の積雪は
▽新潟県魚沼市守門で3メートル12センチ、
▽山形県西川町大井沢で3メートル7センチ、
▽新潟県津南町で2メートル81センチといずれも2メートルを超えています。
また
▽青森市で1メートル、
▽北海道帯広市で81センチ、
▽福井市で41センチ、
▽鳥取市で27センチ、
▽石川県輪島市で23センチなどとなっています。
今後見通し 寒波第2波は東海・近畿平地も
今後の見通しです。
7日の午前中から再び強い寒気が流れ込み雪が強まります。
日本海側の山沿いに加え、ふだん雪の少ない近畿や東海の平地でも大雪のおそれがあります。
8日朝までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで
▽東北と新潟県で80センチ、
▽北陸と岐阜県で70センチ、
▽近畿と中国地方で60センチ、
▽北海道と関東甲信で50センチ、
▽四国で30センチ、
▽九州北部で15センチと予想されています。
さらに、9日朝までの24時間に降る雪の量は、
▽東北、新潟県、関東甲信、岐阜県、近畿で70センチ、
▽北陸、中国地方で50センチ、
▽北海道で30センチ、
▽四国で10センチ、
▽九州北部で5センチと予想されています。
ふだん雪があまり降らない近畿中部や南部、それに東海の平地でも雪が積もるおそれがあり、国土交通省の近畿地方整備局などは先月10日を上回る規模で予防的通行止めを行う可能性が高いとして大雪が予想される地域へは外出を控えるほか、運行ルートの見直しを呼びかけています。
また、全国的に雪を伴った非常に強い風が吹くおそれがあるほか、海上は、全国的に波が高くなってしけとなるところがある見込みです。
気象庁は、大雪による交通への影響、高波に警戒するとともに、吹雪や着雪に伴う停電や倒木、雪崩に注意するよう呼びかけています。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
“強く・長い”寒波、雪下ろしは十分注意を
今回の寒波は寒気の強さに加え、影響が長く続くのが特徴です。すでに大雪となっている地域では除雪作業中の事故が相次いでいます。▽複数人で作業をするほか、▽命綱やヘルメットは正しく着用し、▽はしごはしっかりと固定するなど、安全対策を徹底してください。