円相場や
株価に
影響を
及ぼすアメリカの
先月の
雇用統計が
発表され、
農業分野以外の
就業者は
前の
月から14
万3000
人増加したものの
市場予想を
下回りました。
トランプ政権による不法移民対策などが堅調な労働市場に影響を与えることにならないかが今後の焦点となりそうです。
アメリカ労働省が7日に発表した先月の雇用統計によりますと、農業分野以外の就業者は前の月から14万3000人増加したものの、市場が予想していた17万人程度の増加を下回りました。
一方、失業率は前の月から0.1ポイント低下して4.0%でした。
インフレに結びつくデータとして注目される労働者の平均時給は、
▽前の年の同じ月と比べて4.1%、
▽前の月と比べると0.5%、それぞれ上昇しました。
FRB=連邦準備制度理事会は先月下旬に開かれた金融政策を決める会合で政策金利を据え置き、パウエル議長は記者会見で「労働市場は堅調で下振れリスクは和らいでいるようにみえる」などと述べ、利下げを急ぐ必要はないという考えを示しています。
ただ、トランプ政権が優先課題として取り組む不法移民対策や、連邦政府の人員削減などが堅調な労働市場に影響を与えることにならないかが今後の焦点となりそうです。