日本海側や山沿い中心に雪降り続く
気象庁によりますと、日本付近は今シーズン1番の寒気の影響で強い冬型の気圧配置となり、日本海側や山沿いを中心に雪が降り続いています。
午前6時までの6時間には
▽福島県檜枝岐村で15センチ
▽島根県邑南町淀原で14センチ
▽群馬県みなかみ町で13センチの雪が降りました。
【随時更新】24時間の降雪量
一連の寒波で各地で積雪は平年を上回っていて、午前6時の積雪は
▽新潟県魚沼市守門で3メートル15センチ
▽山形県西川町大井沢で3メートル11センチと3メートルを超えています。
また、ふだんあまり雪が降らない近畿や東海の平地にも雪雲が流れ込み、午前6時の積雪は
▽滋賀県彦根市で26センチ
▽岐阜県関ケ原町で18センチなどとなっています。
今後の見通し
9日も強い冬型の気圧配置が続くため、日本海側や山沿いを中心に雪が降り続く見込みです。
10日朝までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで、
▽東北で50センチ
▽関東甲信と北陸、東海で40センチ
▽近畿で30センチ
▽中国地方で20センチと予想されています。
また、全国的に雪を伴って風が強く吹き、北陸では波が高くなって大しけとなるところがある見込みです。
気象庁は大雪が予想されている地域では交通への影響に警戒するとともに、雪崩や着雪に伴う停電や倒木などにも注意するよう呼びかけています。
【随時更新】積雪予報 データマップ
雪下ろしは十分注意を
すでに大雪となっている地域では除雪作業中の事故が相次いでいます。
足元に十分注意するとともに、屋根からの雪下ろしは複数人で行うほか、命綱やヘルメットを正しく着用し、はしごはしっかりと固定するなど、安全対策を徹底してください。
除雪作業は必ず2人以上で 屋根の上では命綱の着用徹底を
冬型の気圧配置は9日以降、次第に緩む見通しですが、懸念されるのが除雪作業に伴う事故の増加です。大雪による災害に詳しい長岡技術科学大学の上村靖司教授は、気温が上昇した場合、雪が急激に柔らかくなって不安定になり、家の周りで除雪する際に屋根から一気に崩れ落ちる雪で下敷きとなるリスクが高まると指摘しています。
そのため
してほしいとしています。
また、声を掛け合いながら行うことや、緊急用に携帯電話を持つこと、ヘルメットや命綱を着用することなどを徹底してほしいとしています。
一方で、ふだん雪が少ない地域の除雪については、寒波が過ぎれば雪は数日で溶けるため無理に行う必要はないとしています。ただ、溶けた雪は、朝方などに冷え込むと凍ってしまい、路面が非常に滑りやすくなるため滑りにくい溝のある靴を履くなど注意が必要だとしています。
「寒波が緩んでくると、このチャンスに家の周りを片づけたいと考える人も多いと思うが、さまざまな危険性があることをもう一度思い出して安全に作業してほしい」