第2次世界大戦中に旧ソビエトに併合され、およそ半世紀にわたって支配されていたバルト三国では、2004年にEU=ヨーロッパ連合とNATO=北大西洋条約機構に加盟したあと、ロシアからの電力の購入を停止するなど、エネルギー分野でロシア依存からの脱却を段階的に進めてきました。
こうした中、バルト三国は8日、ロシアが管理する電力網との接続を遮断しました。
このうち、リトアニアでは、ロシアによる妨害活動を警戒して新たに設置した電力施設の周辺で軍のヘリコプターや警備当局の車両が警戒にあたっていました。
バルト三国は9日までに順次、ヨーロッパ大陸の電力網に接続される予定です。
リトアニアのバイチュナス エネルギー相はNHKのインタビューに応じ「エネルギー面での自立に向けた長い道のりを象徴する、歴史的かつ実質的な一歩だ。私たちは完全に独立しつつある」と話していました。