日本製鉄による「USスチール」の
買収計画をめぐり、
アメリカの
トランプ大統領は
日本製鉄がUSスチールの
株式の
過半数を
保有することはできないと
述べました。
日本製鉄の
計画は
株式を100%
取得して
完全子会社化するもので、
戦略の
修正を
求められる
可能性もあります。
日本製鉄による「USスチール」の買収計画をめぐり、トランプ大統領は、今月7日に行われた日米首脳会談のあとの共同記者会見で「買収ではなく、多額の投資を行うことで合意した」と述べました。
これについてトランプ大統領は9日、大統領専用機内で記者団に対し「企業への投資はかまわない。しかし、USスチールは世界一の企業だった。それを他国に買わせるつもりはない」と述べました。
そして日本製鉄によるUSスチールの株式の保有について問われたのに対し「誰もUSスチールの株式の過半数を持つことはできない」と述べて株式の過半数を保有する形での買収は認めない姿勢を示しました。
日本製鉄が2023年12月に発表した買収計画ではアメリカの子会社を通じてUSスチールの株式を100%取得して完全子会社化する予定でした。
会社としては戦略の修正を求められる可能性もあります。
トランプ大統領は今週、日本製鉄の幹部と会談し、協議する考えを示していて、買収計画の行方が注目されています。